沖合・遠洋漁業
近海カツオ一本釣り漁

釣竿で頭上に跳ね上げ針をはずす、「跳ね釣り」が主流。

近海カツオ一本釣り漁イラスト

漁法

カツオの南下、北上に合わせて操業を行い、漁場に合わせた港で水揚げをする。

漁の方法は「遠洋カツオ一本釣り」と同じであり、手で針をはずすのではなく、頭上に跳ね上げた勢いではずす「跳ね釣り」という方法。できるまでには3年くらいの修業が必要。

カツオの魚群を探す際には電子機器を使用するが、カツオは他の生物や漂流物に群れる習性があり、クジラに付くものを「クジラ付き」、鳥の群れに付いているものを「鳥付き」と呼び、これらを目印として利用する。

漁場には数時間~1日程度で到着し、釣り上げは10分~1時間程度の短時間を繰り返し行う。カツオの群れに、生きたカタクチイワシを投げ入れ、さらに船からバシャバシャと散水し、エサの小魚がたくさんいるように見せる。

釣り上げたカツオは冷凍ではなく冷却水に漬けて保管し、鮮度を保ったまま適宜港へ戻り水揚げを行う。水揚げが済むと次の出漁準備をし、同日には再び漁場へと向かう。航海のサイクルは2日から7日ほど。

漁場

南西諸島、和歌山沖、房総沖、三陸沖

魚種

カツオ、ビンチョウマグロ
北上するのぼりガツオは4月~8月
南下する戻りガツオは10月~11月

近海カツオ一本釣り漁の仕事サイクル

カツオの南下・北上に合わせて操業。鮮度を保つためこまめに港へ戻り水揚げ。

出漁~漁場へ
漁の期間は2~7日前後。南西諸島から三陸沖で漁を行う。

帰港/水揚げ作業
漁場により、主に千葉県や宮城県をはじめとした太平洋側の港へ入港

次の出港準備・休息時間
水揚げが終わると、またすぐに餌を積んで次の漁へ出港する

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