小型の船に乗り近い漁場で操業する
沿岸漁業者の多くは個人経営。未明に出港して昼には仕事の終わる漁や、夕方から夜にかけて行う漁、日中だけ行う漁など、働く時間帯は季節や狙う魚種によって違ってくる。魚の種類も、中層を泳ぐアジ、サバ、タイ 海底にいるヒラメ、カレイ、アンコウ、またイカ、エビ、タコや貝類など、地域によってさまざまだ。
乗員1〜2名の小型の船や、数名程度で5トン以下の船がほとんど。沿岸漁業で漁師として働くための第一歩は、見習いとして個人事業主や漁業会社の船に乗ることから。師匠と弟子のような関係や、従業員として働きながら将来独立をめざす場合も多い。船主やその家族、地域の漁協組合員から多くを学び、その土地の住民として地域の産業の担い手になっていくという気持ちが何より大切になってくる。
定置網漁
自然の恵み、魚たちの習性を
肌で感じる「待ちの漁」
まき網漁
魚の群れを探し、
網で囲い込んで獲るまき網漁。
小型底曳き網漁
船で袋状の網をきいて
多彩な魚を獲る。
釣り漁
漁の原点、海に生きる
醍醐味あふれる漁法。
養殖業
魚を育て、需要期に安定的に
魚介類を供給する。
刺網漁
魚の通り道に網を仕掛けて
からませる、古くからの漁法。
沿岸イカ釣り漁
光に集まるイカの習性を利用して
ライトを照らしながら漁をする。
採貝・採藻
海に潜ったり、船の上から人の手に
よって貝類が海藻類をとる漁。
タコつぼ漁
岩陰にひそみしがみつく
タコの習性を利用した漁法。