日本漁業を知る
日本の漁業には、たくさんの種類があります。この漁業種類は、漁をする場所や漁の方法の違いなどによって分かれています。
まずは、漁をする場所の違いによって、「沿岸漁業」「沖合漁業」「遠洋漁業」に分かれます。沿岸漁業は主に近場の沿岸域で、沖合漁業は主に日本の排他的経済水域内で、遠洋漁業は主に公海で漁を行います。
漁をする場所の違いに加え、魚の獲り方や使う道具、狙う魚などによって、漁業種類が異なります。例えば、網を使う漁でも、定置網やまき網、曳網など様々な種類があり、定置網の中でも大型・小型などがあります。また、同じ定置網でも、地域によって漁のやり方や船の装備などが異なる場合もあります。
ここでは、代表的な漁業種類をご紹介します。掲載している内容は一般的なものですので、実際の現場では少し異なる場合もありますが、漁業種類を知る上での参考としてください。
漁をする場所の違い
また、漁業就業者の数や水揚げ量の推移などの漁業の動向等については、水産庁の「水産白書」に掲載があります。水産白書は毎年作成・公表されています。興味のある方は、ぜひご覧ください。
「これまで」を知る3つのキーワード
「これから」を考える3つのキーワード
沖合・遠洋漁業
遠洋漁業
世界の海が漁場。船上生活はおおむね50日から1年にもおよぶ。
遠洋カツオ一本釣り漁
主に赤道付近の南太平洋と
東の北大西洋が漁場
遠洋マグロはえ縄漁
いまやマグロは世界的人気。
資源保護と日本の伝統漁で新たな視点が求められてる。
遠洋トロール漁
ハイテク機器搭載の船上加工工場。
資源管理も徹底しつつある。
沖合漁業
日本の200カイリ水域が中心の漁場となる。
獲る魚や漁法の種類によって、操業日数は日帰りから1ヶ月ぐらいの幅がある。
サンマ棒受け網漁
千葉県以北の太平洋側沖合で、
漁の期間は7月から12月まで。
沖合イカ釣り漁
太平洋と日本の二百海里内を、
イカの動きに合わせて移動する。
近海カツオ一本釣り漁
釣竿で頭上に跳ね上げ針をはずす、
「跳ね釣り」が主流。
沿岸漁業
沿岸部で古くから行われてきた漁のかたちを受け継ぐ。
さまざまな漁法があり、獲る魚の種類も多彩。漁場が近いため日帰りが基本。
動画で見る漁業の種類
これから漁業への就業を考える皆様に、漁業や漁村の今の姿をお伝えします。
全国10地区の漁業種類を紹介したもので、漁村の生活、1日の生産活動、漁業の技術や漁船などの様子がよくわかると思います。
漁業種類がわからない、技術の取得や船酔いに不安があるといった方は、ぜひご覧ください。