魚の通り道に帯状の網を仕掛け、その網に魚が刺さったようになることから「刺網」と呼ばれる。上に浮子(あば = 浮き)、下に沈子(ちんし = おもり)を つけて、垂直に網を張る形にするが、魚種や地形によって網目の大きさや漁法が違う。海底に固定しておく「底刺網」、水中の中層や上層に張る「浮刺網」、網を固定せず潮流や風力で漂わせておく「流し刺網」、魚を網に囲い込んでとる「まき刺網」と、大きく4つの方法で行われる。自分で船を持って操業するのが一般的。夜のうちに漁場に網を仕掛けておき、早朝網に刺さるようにかかった魚をふるい落としながら漁獲する。