祝100回☆彡漁師の仕事!知る授業

 


こんにちは!漁師.jp馬上です。

3月21日、今年度最後となる

漁師の仕事!知る授業

を沖縄県立沖縄水産高校で開催しました。

その前週の3月15日には北海道小樽水産高校でも開催しています。

漁師.jpでは、大型船の業界で深刻な課題となっている、海技士不足を解消する取り組みのひとつとして平成29年から水産高校・海洋高校で漁師の魅力を伝える漁業ガイダンスを開催してきました。

7年が経過し小樽での開催が記念すべき100回目✨の授業となりました!!

多くの水産高校は実習船を所有し、大型船の運行に必要な海技士の資格取得のカリキュラムがあり長期間の航海実習などを行っています。

また、魚が好きな生徒、釣りが好きな生徒などが多く、海技士を取得する学科でないコースの生徒にも「漁師」という職業に潜在的に興味を持っている生徒がたくさんいらっしゃいます。

ですので、大型船に限らず学校から希望があれば養殖業や定置網漁業などの沿岸漁業者をお招きし幅広い内容の授業を展開してきました。

実は私たちがこの取り組みを始める以前、

“高校を訪問したり求人票を高校に提出し生徒たちに求人していることをアピールする”といった一般の企業で行われている求人活動をしている漁業会社は極わずかでした。

これまで大型船の会社では親戚や地元の人、乗組員からの紹介など伝手で採用できていたこともあり、求人活動をするという文化とノウハウがなかったのです。

そういう私たちも漁業就業支援フェアを2002年から開催してきましたが、当時は新卒を採用するためではなく、中途採用をターゲットとしていました。いってみたら都会の仕事に疲れたサラリーマン狙い…

その理由は、

そもそも新卒で漁師になる人なんていないだろう・・・

辞めた人がいたから募集するのだから今すぐ働いてくれる人が欲しい。春まで待てない…という会社がほとんど・・・

そんなところでしょうか。

来場者も当然、ハローワークでポスターをみたという離職者やサラリーマンをしている(いた)けれど海で働くことに憧れて来ました。という方が大半でした。

思えばそのころ、20年間このイベントが続くこともフェアの来場者の30%が学生となることも全く想像していませんでいた。

話はガイダンスに戻りますが、キラキラした高校生を前に海の近くの教室で漁業会社の方たちが(冷)汗をかきながら漁師の魅力について説明するこの取り組み。

先生方から「生徒たちが普段の授業と違う前のめりの姿勢で話を聞いていた」

「漁船に乗りたい生徒はいなかったのに、授業のあと漁船に興味を持ったと何人かの生徒が言っていた」

など各社の一生懸命な説明が伝わったのか嬉しい声をいただきました。

漁業会社側は初めての求人票の作成に戸惑いつつ学校に提出するという流れができました。

初めて新卒を採用した漁業会社さんは採用に戸惑い、全員が全員スムーズだったわけではないのかもしれませんが、

「一人入社したら次の年、後輩がうちの会社を希望してくれた」という嬉しいループが見られるようになりました。

その一方で「船の雰囲気がよくない。」「あの船はやめとけ!」といった情報もすぐに後輩に伝わっているようですが生徒たちを思えばこれはとても大事な先輩の取り組みです。

下記の表は全国の水産高校生の卒業後、船舶に就職した人数です。

表のとおり、少子化等の影響もあり、平成28年度に3,140人だった本科の卒業生が令和4年度には2,698人と約500人減っています。

一方、漁船に就職した人数は減少傾向とはなっておらずガイダンスを実施した7年間の平均値が128人と8年前の116人に比較して増えています。

これがこの取り組みの成果であるとは言い切れませんが、先生方などにも一定の評価をいただき高校と良い関係を築くことができていると自負しています。

 

 

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焼津水産高校の先生方と焼津まぐろ漁業の方

もうひとつお伝えしたいのは、最近、漁師の仕事!知る授業での漁業会社の担当者のプレゼン力がとても上がっています。

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最初のころは資料すらほとんどない会社もあったのですが今では皆さん動画などを用いてわかりやすく、高校生が一番気になる待遇などもしっかりとお伝えしています。

 

漁業の場合、獲れ高による生産奨励金が大きく、基本給だけを示しても実際に手にする額が高くなることが多いけれど、払えるかわからない額を記載することができず生徒が選択する上での重要項目である給与に明記しにくいというもどかしさがある中、ガイダンスでは

「昨年の新人の年収は〇〇〇万円でした!」

 

「仕事は大変だけど数ヶ月に一度海外の港に入港するとここぞばかりお金を使って楽しんでる」

 

「2年働いた先輩は現金でイイ車買って休み中は乗り回してる」

 

そんな話をするとどよめきが起きるブース、ニヤニヤして友達とアイコンタクトを取る生徒…終わるころには「漁師になってもいいかなって思えました」と言ってくれる生徒がたくさん現れることがあるんです。

 

私はそれを7年間微笑ましく見守って来ました。

 

漁師って3Kだし、自然相手で大変な上に不安定かもしれないけれど

 

若者が夢を持てない今の世の中、がんばったら稼げる漁業もあり、この仕事が日本人の胃袋を支えてる!そう考えたら素晴らしい職業じゃないですか!

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小樽・沖縄の2回のガイダンスの前夜には漁業会社の方々と懇親会を開催しました🍻

私たち漁師.jpはいつもこうして全国の漁業関係者の皆様と直接対話し色々な取り組みをしていますが、お会いする当日はいつもバタバタしていて話をする時間がないことは勿体無い。

そして私たちと関わる皆様が業種は違えど同じ水産に関わる者として繋がり情報共有をするプラットフォームを担うことも大切な役割だと常々感じています。

この1年、いくつもの漁業会社の方から「同じ漁業者として協力してこの人材難を乗り越えましょう!」といった言葉を聞くことがありました。今回の懇親会でも初めてお話したという漁業会社の皆さんでこうした思いを共有することができました。

小樽水産高校でのガイダンスには水産高校を10年前に卒業した海外まき網船の一等航海士として活躍されている先輩が来てくださいました。

時々こうして先輩が参加して卒業後の自分を想像させてくれる「漁師の仕事!知る授業」

今年度は終了となりましたが、来年度の開催校も募集しています。水産高校に限らず、中学から大学までそれぞれ皆様のご要望を伺って開催させていただきますのでご希望がありましたらお気軽にご相談ください!

 

漁業人材デザイナー馬上敦子

【ご報告】能登半島応援プロジェクト

本年1月に立ち上げた能登半島応援プロジェクトについて、たくさんの方々にご協力いただきありがとうございました。

オンラインやイベント会場でのオリジナルグッズの販売と募金箱の設置をしたところ、下記の通りとなりました。本日、石川県漁協様の義援金口座に送金させていただきましたのでご報告させていただきます。

送金額:525,062円

オリジナルキャップ 300個を2月下旬に石川県水産課様に発送させていただきました。

★オリジナルグッズ販売

  • Tシャツ 900枚(義援金:450,000円)
  • キャップ 150個(義援金: 45,000円)

★募金箱設置 30,062円

  • 漁業就業支援フェア 2/12大阪 2/23東京 北海道(協力 北海道庁) 
  • 全国青年・女性漁業者交流大会 3/6-7(協力 JF全漁連)

能登半島応援プロジェクトを実施するにあたり、YouTuber小豆島の漁師はまゆうさんに無償で呼びかけのご協力いただいたところ、広く一般の方からもグッズ購入のお申込みをいただきました。

また、ご協力いただいた皆様から漁師さんに向けてたくさんの応援メッセージをいただきましたので動画でご紹介させていただきます。

当該プロジェクトは引き続き8月まで実施する予定ですので今後ともよろしくお願いいたします。

★★お知らせ

完売となっていたオリジナルキャップについて、多くの方から再販のご希望をいただいております。

4月より販売を再開させていただきます!

ただし、当初、販売価格1,500円(うち義援金300円)とさせていただいていましたが、想定以上に送料がかかるため大変申し訳ございませんが価格を2,000円(うち義援金500円)とさせていただきますのでご理解いただきお申込みいただければ幸いです。※3月下旬より受付を再開いたします。

漁業者の甲子園⚾第29回全国青年・女性漁業者交流大会

こんにちは!漁師.jp馬上です。

3月6日から二日間にわたり開催された第29回全国青年・女性漁業者交流大会の会場にお邪魔させていただきました。

こちらには地方大会を勝ち抜いた漁業者さんが集まり、自身の日頃の活動を発表し農林水産大臣賞や水産庁長官賞などが選ばれる漁業者の甲子園と呼ばれるイベントです。

主催者である全漁連様のご厚意でこれまでも何度か会場内に漁師.jpオリジナルTシャツを販売する機会をいただいてきました。

今回は「能登半島応援プロジェクト」を実施させていただきました。

グッズ販売もしつつ、全国から集まる漁業者様のプレゼンをお聞きできることが実はとても勉強になりありがたい機会です。

会場が5部屋に分かれているので全部の発表を聞くことができないのが残念ですが、私たちの活動に関連するところをいくつか聞かせていただきました。

毎年、聞かせていただいた発表の中で、いくつかの団体の方が漁師.jpのことをプレゼン内容にいれてくださっていることに驚きます!!

これを見ると私たちに求められる役割は本当に大きいのだなと身が引き締まります。

今回参加された中に、漁師.jpサポーターでいつも私たちの活動に真っ先に協力してくださる、長崎県雲仙市の天洋丸さんがいらっしゃり見事に農林水産大臣賞を受賞されました。

コロナ禍に「1年だけ寄り道する時間があってもいいのではないか」と1年漁師を募集した活動。

そこに参加した3名のうち2名が女性であり、これまでにない雰囲気とアイディアが漁村を明るくしたように思います。

審査員の先生からも絶賛するお言葉がありましたが、傍聴していた方から「これはすごい!」といった声が私のところにも聞こえてきました。

天洋丸ファミリーにいつも支えられていることもあり、部外者の私もうれしくとても誇らしかったです。

天洋丸の皆様!本当におめでとうございます!!

本日、気仙沼向洋高校の生徒からもプレゼンがありました。

たくさんの大人を前に高校生とは思えない研究内容と3人の息の合ったプレゼンが素晴らしかったです。

さて、能登半島応援プロジェクトには、今回も元スタッフの青木さんにお手伝いにきていただきました。

グッズをご購入いただきご協力いただいた方の中には「毎回ここでTシャツ買って着ているよ」と言ってくださる方も多く、嬉しくなります。

漁師.jpは非営利団体なのでグッズ販売をして利益を得ることが目的ではなく、全国の漁師さんにTシャツを着ていただき漁師.jpという団体があることを知っていただくことを目的にこうした活動をしています。

「儲けもないのにこんなことして何になる?」と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、毎回喜んで買ってくださる漁師さんがいらっしゃることはそれだけで私たち自身も励まされ、今回はそれに加えて、能登半島の支援に繋がるというのだから気合も入いるスタッフです。

昨年は、交流大会の翌日、全国漁青連の方々が漁師.jpのTシャツを着て自民党との勉強会に参加されたという記事が水産経済新聞に掲載されていて驚きました。

今年も皆さんが買いに来てくださり、「今年も着ていきますよ!」と言ってくださっていました。

会場内には漁船海難遺児育英会様の募金もあったので、私たちスタッフも気持ちをチャリン!

どんな活動でもみんなが力を合わせていくことで大きな力になると信じています!

参加された漁業関係者の皆様お疲れ様でした。

会議やイベントでお会いした方などたくさんの方にお声がけいただき楽しい二日間になりました。

改めて、JF全漁連様 このような機会をいただきありがとうございました。

漁業人材デザイナー馬上敦子

2/23漁師フェア東京開催 能登半島に届け!漁師応援プロジェクト同時開催≪石川県庁ブース設置≫

漁師ってなれるんだ!『漁師の仕事!まるごとイベント』漁業就業支援フェア

2022年11月1日現在の漁業就業者数は123,100人、前年より6,220人減と毎年減少しており、20年前の2002年243,330人と比較すると約12万人減となっています。(水産白書)

≪未来の漁師候補121人参加≫

そんな中、東京に先立ち2月12日に大阪で開催した同フェアには121人の未来の漁師候補が来場し、出展した漁師や漁業会社、漁協の担当者と就業相談をしました。

 来場者に話を聞いたところ「YouTubeで小豆島の漁師はまゆうさんの動画をみてかっこいいなと思い漁師になりたいと思った。(高校2年生)」「釣りが好きで漁師になるのが子供のころからの夢だった。(30代会社員)」など漁師に憧れる若者は少なくありません。

開催後には「話を聞いて漁師になる具体的なイメージができた。」「いろいろな地域の漁師さんの話が聞けてこれからの人生設計の貴重な機会となった。」との感想が寄せられています。 

漁業就業支援フェアは国の支援を受け20年間続いている新人漁師の登竜門。ここでの出会いをきっかけに夢を叶えた方が全国の浜、そして世界の洋上で奮闘し、国民の皆様においしい魚を届けています。

イベントの概要

開催日:2024年2月23日(金・祝)

場所:東京都立産業貿易センター浜松町館2階(東京都港区海岸1-7-1)

開催時間:12:30~16:00(受付 12:20~15:30)

出展予定団体数:約80団体 ▶▶▶出展団体等詳細はこちら

 北海道から沖縄県まで多種多様な漁業団体が出展します。(北海道は札幌フェア会場とオンライン面談が可能です。)

▶▶▶札幌フェア詳細はこちら

【能登半島応援プロジェクトの実施について ~石川県庁ブース開設】

  2024年に開催する漁業就業支援フェア会場内にて能登半島応援プロジェクトとして募金箱の設置とグッズ販売をいたします。

 また、2月23日東京で開催するフェア会場には能登半島応援プロジェクトブースを設定し、石川県庁水産課の方々から直接県内の被災状況の説明及び支援を呼びかけていただきます

オリジナルグッズには、2024年辰年、日本を元気にしたいという思いから、日本地図を「幸せのシンボル」と言われるタツノオトシゴでデザインしたイラストを入れました。

Tシャツはブラックのほか、石川の県旗の色をイメージしたターコイズブルーの2色をご用意

≪Tシャツ≫ 1枚2,000円(うち500円は義援金として一時お預かり)

≪キャップ≫ 1個1,500円(うち300円は義援金として一時お預かり)

※漁師.jpは非営利団体であるためグッズ販売に際し利益は得ておりません。

▶▶▶能登半島応援プロジェクト詳細

 ★プロジェクトご協力者からのメッセージ

▶諦めない力が将来に結びつく、北陸の宝、能登の漁業を守ろう。

▶父が輪島市で漁師をしています!父とお揃いでTシャツを着ようと思います!漁に出れない日々で悲しみと悔しさが募っております一刻も早くいつもの能登半島の日常を取り戻せたら!少しでも支援が出来ますように!頑張ろう能登半島!頑張ろう漁師の皆様!

▶息子12歳の夢が漁師です!こちらで購入した品は息子にプレゼントします。大変かと思いますが、応援してるので頑張ってください。

そのほかにもたくさんの応援メッセージが届いています。

これを機にたくさんの方に漁師.jpを知っていただき、能登半島の復興と広く全国の漁業の振興に繋がれば幸いです。

今後ともご協力お願いいたします。

漁師フェア大阪!明日2/12開催 CMしました! 

こんにちは!漁師.jp馬上です。3連休いかがお過ごしでしょうか?

本日BSテレ東様で14時から放送された「凄腕漁師メシ」に漁師.jp初のCMをさせていただきました。

これまで20年間、漁業就業支援フェアを開催するにあたり、様々なPRをしてまいりましたが、なかなか予算的にもテレビCMはチャレンジできませんでした。そんな中、BSテレ東様に、

「日本の漁業のためにたくさんの方に漁師という職業について知ってほしい。漁師フェアについて広めたい。でも予算がそんなに使えないんですが…」

と相談し、こちらの希望をお伝えしたところ、色々なご提案をいただき、最終的に以前放送された「凄腕漁師メシ」の特番を再放送する中で通常のCMよりも長尺の120秒のインフォマーシャルをさせていただくことになりました。

CMはこちら

漁師.jpPRパートナーのYouTuber小豆島の漁師はまゆうさんが出演し、漁師の魅力と漁師.jpの活動を伝えるものです。

CMのために撮影に行く予算も時間もなかったのですが、ご自身のYouTube用に撮影していた動画素材とナレーションの音声をご提供いただいくことで短期間でこのような素敵なCMに仕上げることができました。

どうしても2月12日の大阪フェアより前に放送しなければならない中、ここまで数々の予期せぬ困難がありましたが、なんとか前日の放送に間に合いホッとしています。

BSテレ東さま こちらの希望をすべて叶えてくださり本当にありがとうございます。

明日は今年1回目となる「漁師の仕事!まるごとイベント 漁業就業支援フェア2024大阪会場」

これまでのPR活動とCMの効果が功を奏で、参加いただく皆様にとってよい機会となることを祈り明日はがんばってまいります。

沿岸漁業から遠洋漁業まで漁師の仕事をまるごとご案内!

漁師さん、漁業会社や漁協の担当者などと直接お話をしていただけます。

開催時間 12:30-16:00(受付12:20-15:30)2会場共通

【大阪会場】

2月12日(月・休) OMMビル 2階BCホール

【東京会場】2月23日(金・祝)東京都立産業貿易センター 浜松町館 2F

就活生歓迎!体験乗船やインターンシップの相談なども可能です。 転職、移住希望者、ご相談大歓迎! すぐに漁師になりたい方から興味がある方まで幅広い方にご参加いただける全国版の漁師フェア!

全国の漁師と就業相談ができるの唯一のチャンスです。

当日は「能登半島応援プロジェクト」も実施いたします。

オリジナルキャップは会場での販売のみの限定品です。こちらへのご協力もお願いいたします!!

漁業人材デザイナー馬上敦子

📺漁師.jp初のCMが放送されます📺

漁師.jpではこれまで20年間、漁業就業支援フェアを開催するにあたり、様々なPRをしてまいりました。

今月開催するフェアに向け、今回初めてテレビCMをすることになりました。

YouTuber小豆島の漁師はまゆうさんが出演し、120秒で漁師の魅力と漁師.jpの活動を伝えるCMです😀

はまゆうさんには漁師.jpPRパートナーとしてフェアのPRに全面的にご協力いただいています。

はまゆうさんにとっても初となるCMです。

「凄腕漁師メシ」の番組はもちろん、ぜひCMもご覧ください。

大阪フェア前日のこちらの放送の中で流れます。

BSテレ東

2/11(日)14:00〜15:30「凄腕漁師メシ」

山口県 New Fischerの集い

こんにちは!漁師.jp馬上です。

今年に入り連日県庁の方と仕事をさせていただく機会が続いています。

各県の取り組みを聞かせていただき意見交換できることは私にとってもとても有意義です😊

1月27日(土)に山口県で開催された研修生の集い及び経営基礎研修会に参加させていただきました。

この会は国と山口県の研修制度を利用して漁業就業した就業後数年の漁師さん、現在研修中の漁師さんが集まり、漁業就業に役立つ知識の勉強会と県内の先輩後輩漁師が顔を合わせ意見交換をする場です。

少しずつ形を変えながら毎年行っているとのことですが、こうした機会に移住した者同士が悩みを共有したり、県内でも地域によっての違いを聞いて改善点を見つけたり、そんな中で仲間意識が芽生えることを考えるととても意義のある会だなと思いました。

参加者の多くが自身で船を購入し漁獲する独立型漁業の漁師さん。

最初の講義はヤンマー船用システム株式会社様より

「漁船とエンジンの整備及びトラブルについて」のお話でした。

専門的で私にはなかなか難しい話でしたが、参加者の多くが真剣なまなざしで話を聞いていました。

県の方に伺った話では、研修生の多くが最初は船齢の高い中古船を購入するため、エンジンのトラブルは多いそう。なのでこうした機会にしっかり知識を身に着け事故のないようにしたいとのことでした。

安全対策、大事ですね!!

続いて私の方からは、

「全国の新規漁業就業者を取り巻く実情」と題し、1時間ほどお時間をいただきました。

県からお題をいくつかいただいた中でも「漁業就業を続ける意義」を意識してお話させていただきました。

皆さんの中にはもしかしたら都会での人間関係が嫌で、船を買って田舎でのんびり漁師でもしようと思った方もいるかもしれない。

移住してわかったと思いますが田舎の方が人間関係は密ですよね。

お祭りには駆り出される。

消防団に入らされる。

近所のおばちゃんが突然家に来る。

大変かもしれないけれど、こうしたひとつひとつが漁村を守り、日本を守っている。

皆さんのような方がいて初めて漁村が活気付く。

こうしたことも漁業就業の意義であり皆さんの役割になっていることを受け止めて頑張ってほしい。

こんな内容と私たちの活動などをお話しました。

このあと各テーブルで意見交換し、今の悩み事や先輩からのアドバイスなどどのテーブルも真剣かつ楽しそうに話に花を咲かせていました。

「自身の目指す漁師像」というテーマもあり、最後に各テーブルの代表者がとりまとめた内容を発表されました。

・稼ぐ、一人前になる

・漁業収入の向上を図れるよう、色々な漁業を試して収入の安定を図る

・漁業種類の幅をもっと広げたい。

・漁獲量が減っている中、どうしたらよいか考えながら漁をする

・雇用型と独立型では仕事の大変さ、作業時間が違う

・漁師はお金もかかる、支援の情報が欲しい。住居の支援は必要だ。

・研修以外にも漁法を学んだ方がよいとアドバイスを受けた

などいろいろな視点から発表がありました。

そして…

・時間を取られるが地域に貢献できる漁師になる

・就業フェアを知って漁師になりたいと思った。フェアの必要性を感じもっと知ってもらいたい

こんな発表をしてくださったグループもありました。

嬉しいですね!

休憩時間に、

「自分も同じような話を地域の学校で話ているんです。一緒に頑張りましょう。」

と声をかけてくださった防府市の満漁丸小林さん

他にも終了後に声をかけてきてくれた前向きなNewFischerたち!

嬉しいかったです!!

長年の取り組みでこうした素晴らしい会が開催され、県内の若手漁師の繋がりは定着へのカギにもなるのではないかと思います。

最後に記念撮影✨センター席をいただき誠に恐縮です。。。

終了後、運営の皆様と懇親会をさせていただきました。

山口県庁の皆さんとここでも

「どうしたら山口県の漁業を盛り上げられるか」と、反省会をしながらこんなことはできないかと話していたら4時間も居酒屋さんに居座っていました(笑)

本番も含めると約8時間、山口の漁業にどっぷりと浸かった土曜日🐡

実は山口県庁さんとは私がこの事業を始めた時からの一番長いと言っても過言ではない20年のご縁。

今回お会いできなかった県庁の皆様やこうして招いてくださる現在のご担当の皆様とのご縁をこれからも大切にして、「漁業就業を継続する意義」について一緒に考えていきたいものです。

山口県の皆様、この度はありがとうございました。

漁業人材デザイナー馬上敦子

能登半島応援プロジェクトのお知らせ

2024年1月1日に発生した令和6年能登半島地震により、被害に遭われた皆様に心よりお見舞い申し上げます。

一般社団法人全国漁業就業者確保育成センター(以下、漁師.jp)は、能登半島地域の漁業復興の一助となるよう義援金を募ることといたしました。

これまで私どもと共に漁業の振興に取り組んでこられた皆様が一日も早く平穏に過ごせますよう心よりお祈り申し上げます。

【プロジェクト概要】

2024年に開催する漁業就業支援フェア会場内での募金箱の設置及び漁師.jpオリジナルグッズ販売時、義援金をプラスして販売いたします。

なお、お預かりした義援金は、石川県漁業協同組合様の義援金等、全額能登半島の応援としてお渡しさせていただきます。

▶▶▶オンラインでのオリジナルグッズ申し込みはこちら◀◀◀

◆実施期間:2024年1月24日(水)受付開始 9月30日(月)終了(1ヶ月延長しました)

◆実施方法及びプロジェクト概要

1.募金箱の設置

2.オリジナルグッズ販売(オンライン)    

●オリジナルグッズ内容

2024年辰年、日本を元気にしたいという思いから、日本地図を「幸せのシンボル」と言われるタツノオトシゴでデザインしたイラストを入れブラックと石川の県旗の色をイメージしたターコイズブルーの2色展開です。

 

石川県の旗(石川県庁webサイトより転用)

1.Tシャツ 1枚2,000円(うち500円は義援金として一時お預かり)サイズ:S~3L

  ※色、サイズに限りがあります。早めにご注文ください。
  ※現時点で在庫切れの色、サイズがあります。フォームにてご確認ください。

 

サイズ表

2.キャップ 1個2,000円(うち500円は義援金として一時お預かり)

サイズ:F

 【送料、消費税込み】

 ※漁師.jpは非営利団体であるためグッズ販売に際し利益は得ておりません。

●オリジナルグッズの発送

順次発送させていただきます。

●支払い方法

口座振込 

▶▶▶オンラインでのオリジナルグッズ申し込みはこちら◀◀◀

たくさんの方に漁師.jpを知っていただき、広く全国の漁業の振興に繋がれば幸いです。

義援金のみでのご協力の方は石川県漁協様に直接お振込みをお願いいたします。

義援金責任者 漁師.jp 馬上(まがみ)

当プロジェクトはYouTuber小豆島の漁師はまゆうさんにご協力いただき実施いたします

 ◆支援状況

・2024年3月13日にJFいしかわ様の義援金口座525,062円お送りさせていただきました。

・2月にオリジナルキャップ300個を石川県庁様にお届けしました。

◆販売実施場所

20242月及び7月漁業就業支援フェア全5回開催

20243月全国青年女性漁業者交流大会(東京都)2日間開催

20244月全国にぼしサミット(長崎県雲仙市)2日間開催

20248月こども霞が関見学デー参加時に募金箱設置 2日間開催

 オリジナルグッズ注文者よりいただいた「漁師応援メッセージ」をご紹介しています!!

能登半島応援プロジェクトのお振込み先

みずほ銀行新橋支店(普通)2721374
シャ)ゼンコクギョギョウシュウギョウシャカクホイクセイセンター
一社)全国漁業就業者確保育成センター

▼▼漁師.jp×小豆島の漁師はまゆう初のテレビCM

漁業就業支援フェア2024 出展団体決定【大阪・東京】

元旦に発生した能登半島地震では北陸地方を中心にたくさんの漁師、漁業関係者被害に遭われ、影響が発生しています。被害に遭われた皆様に心よりお見舞い申し上げます。

本年2月に開催する漁業就業支援フェアに参加する出展団体が決定しました。

▶▶▶ 出展団体一覧

2会場延べブース数が約150となり全国から様々な業種の漁師さん、漁業会社さん、漁業協同組合などが大集結!

全国の漁師が集まる日本唯一の「漁師フェア」

ここでしか聞けない話ばかりですので漁師に興味のある方はぜひ会場に足をお運びいただき現場の皆さんから生の話をお聞きください。

漁業就業支援フェア2024冬

【大阪会場】2月12日(月・休)

会場:OMMビル 2階BCホール 

【東京会場】2月23日(金・祝)

会場:東京都立産業貿易センター 浜松町館 2F

開催時間等詳細はフェア情報をご覧ください。

フェア情報 | 漁師.jp:全国漁業就業者確保育成センター (ryoushi.jp)

◆札幌フェア同日開催

東京フェアと同日に北海道札幌市で道内の漁業者が出展するフェアが開催されます。

北海道庁様との協力により、東京フェアと札幌フェアの会場をオンラインで結び、東京会場に来られた来場者も札幌会場に出展する漁師さんとオンライン面談が可能です。

◆フェア情報は随意更新いたします。

また、出展団体の情報も発信していきますのでぜひ事前にご覧いただき、当日たくさんの漁師さんと話をしていただきたいと思います。

2023年もありがとうございました!

漁師.jp馬上です。2023年も無事に業務を終えることができました。

思い返すと、7月に開催した漁業就業支援フェアにはコロナでしばらくお会いできなかった地方の方々が出展くださったり、新たな出会いがたくさんありました。

これまでお会いする方の多くは漁師さんや漁業関係者でしたが、今年はオンラインセミナーや広く進路相談に応じてきたこともあり、漁師になりたいという方々とお話をする機会が増えました。

また、意外だったのは、漁業と直接は繋がりのない若者や社会人の方が話を聞きたいと目黒の事務所に来てくださったり、オンラインで話をしたりという機会があり、世界が広がったように感じます。

いずれにしてもたくさんの方が漁師jpの活動に理解を示してくださり、手を差し伸べていただけたこと。本当にありがたかったなとしみじみ思う年の瀬です。

ここ数日、年明け2月に開催する漁業就業支援フェアのPRのため、YouTuber小豆島の漁師はまゆうさんに色々相談させていただいています。

「漁師になりたい!」という方に話を聞いてみると、

「子供のころテレビで漁師の番組をみてやってみたいと思った。」とい話をよく聞きます。

そしてここ数年は、「YouTubeで漁師をみてかっこいいな、やってみたいなと思った。」という方が増えました。

写真は12月27日に配信された「遠洋漁師になるって夢を叶える動画っ」

そんな中でも75万人のフォロワーがいるはまゆうさんが、漁師の仲間を増やしたいと、漁師jpPRパートナーとして私たちに協力してくださっていることは鬼に金棒です。

 2月のフェアのPRに使わせていただく動画の提供を依頼したところ、その日のうちに、YouTube用に撮影した動画をまるっ400ファイルぐらい送ってくれました。

PCにある動画全部送ってくれるところ、さすが漁師です(笑)

撮影に行く時間も予算もない私たちには本当にありがたい話です。

いただいた全動画を確認しました。その日のうちには終わらず深夜12時をまわってしまいましたが、使う動画を選んで制作の方にバトンタッチ。なんとか年内のデータ納品、間に合いました!

今までやったことがないPR、2024年はチャレンジします。

「そこに網仕掛けないでどうする!!」というベテラン漁師の声が聞こえました。

うまくいくかどうかわからないけど、やらないで怒られるよりやって怒られた方が次に繋がると思い決めました。

素材である動画を観ていて、行ったことのない小豆島に行った気分になり、そこで苦労している漁師さんたちの暮らしを想像し、いただいたこの動画をただのPRの素材にする訳にはいかないという気持ちになりました。

翌日、使わない動画をこのまま削除するにはあまりにもったいないから使わせて欲しいと私の希望をはまゆうさんに伝えると、「全部オッケーです」と快諾いただきました。

まずは年明けに横浜市の中学校でさせていただく授業の中で、はまゆうさんの動画使います!!

小さな魚を逃がしているシーン、お腹に卵がいるワタリガニを海に戻してあげるシーン…こうした姿を子供たちに伝えるのも私たちの大事な役目であり、それがYouTubeでみているはまゆうさんであることはきっと子供たちの心に刺さると思います。

そこから漁師になるかは別として、漁師という職業を応援してくれて未来に繋がると信じています。

漁師.jpのふたりのスタッフは11月に1週間行ってきた漁村研修を通じ、色々感じたようですが、私は年末の締め切りが迫る中、8時間視聴したはまゆうさんの動画で1週間分ぐらいの何かを得ました。

まだまだ未熟な私たちスタッフですが、私たちの活動が少しでも全国の漁師さんのためになれば!

いつもそんな話ばかりしている漁師.jpです。

本年は大変お世話になりました。

皆様、美味しい国産の海産物をいただき、良いお年をお迎えください。

2024年もどうぞよろしくお願いいたします。

漁師.jpスタッフ一同

【漁師.jpスタッフその4】漁師を知っていく日々日記~漁業研修編~

 こんにちは。漁師.jpスタッフその4ことそのよんこです。

 11月上旬、私は岩手県釜石市大槌湾上でほたての貝殻洗浄をしていました。まさかの漁師へ転職??

 遡ること1ヶ月。事務局長より突然のお言葉。

「漁村体験行ってみたい?」

 2つ返事で飛んで行った先は、岩手県釜石市。11月の岩手県は寒いと担当者に脅され(?)防寒着をいっぱいつめたキャリーケース片手に東京から6時間かけて行ってきました。期間は5泊6日。体育会系出身でもなく、現在も運動習慣のない私。さてさて、無事に乗り切ることができるのでしょうか。

 初日3日間は漁師さんの元で現場研修。受入先は、ほたて、わかめ養殖の親方と新人漁師さん。親方は年齢=漁師歴という笑顔がとっても素敵な方。新人漁師さんは親方の指示のもと、寡黙に作業をされいきます(しゃべるとおちゃめ)

 なたのような刃のない包丁を使って、ほたての表面についたザラボヤや貝などのゴミを取る作業。いわゆるほたての貝殻洗浄です。この作業を2日目は海上でやりました。

 朝の光にさわやかな風。

 キラキラと光る水面がとても綺麗。

 作業で熱くなった体に風が心地よくぬけいてきます。

 そして、穏やかな海上に響く「ドン、しゃり、しゃり」という作業音。

 「これって最高の職場なんじゃ…」

 と、思ったのもつかの間、「腰が痛い…」

 やはり、作業は大変。ほたての入ったかごは重いし、座って前かがみでの作業が続きます。普段パソコン座り作業の私は翌日から筋肉痛地獄に見舞われました。

 合間の休憩タイムがとっても嬉しい。漁師さんは休憩上手。体力勝負なので合間にちょこちょこ食べたり飲んだり。約7時間の作業でしたが、思ったより疲れずに作業ができました。

 3日目は、かご漁に連れて行っていただきました。親方と新人漁師さんの息のあったコンビネーションでどんどんあがってくるかご。

 かごに魚が入っているととっても嬉しい!!この日の収穫はタコ5匹とどんこ2匹。魚倉に入れる作業のお手伝いをしました。タコはずっしり重くにょろにょろと動くため、ききわけのない中型犬を散歩させている気分に。

 その後は研修生にヒアリングへ。漁師.jpが支援している研修制度を使っている新人漁師さん達に会うことができました。書類の先にある漁師さんの生活。漁師さんの仕事や生活というものをよりリアルに感じ、漁師像がクリアになった瞬間でした。

 岩手県の漁業や環境問題について座学を受けたり、担当者に漁港巡りにつれいていっていただいたり。とにかく盛沢山の6日間。そんな漁業研修の最終日は…

定置網(萬宝丸)体験乗船

 AM3時出港。真っ暗闇の港の中で船だけが煌々と輝いています。その中、出港準備に追われる乗組員。

 桑の浜漁港から出港して、下り松漁場で網おこし1回。ほっちょか漁場に移動して網おこし2回。その後、6時半に釜石漁港で水揚げ。9時帰港という6時間の定置網漁師の仕事密着!!

「かっこい~!!!」

そう叫ばすにはいられない網おこし。漁師さんが必死に網を引き揚げている姿は圧巻です。

網が小さくなってくると網にはいった魚の姿がだんだん明確に。この瞬間はわくわくします。今日は何が獲れているのかな?

 さて問題です!この写真の右下の魚は何でしょうか??

 正解は「まんぼう」 なんと、小さいまんぼうがはいっていました。まんぼうは気づいたら、解体済。このあたりはまんぼうを食べるということで体験乗船後はまんぼうの刺身を酢味噌でいただきました。

 港に戻ってきた後の乗組員は朝食を食べて網の補修作業にいかれました。みなさん、いつまでも体調に気を付けて仕事がんばって下さい!

 最後になりましたが、受け入れてくれた釜石市の漁師さん、6日間家族のように面倒をみてくれた民宿の方々、岩手県の担当者の方々、心から感謝申し上げます!そして、1週間も漁業研修にいかせてくださった会長、事務局長、不在時に対応してくれたKITAIさん、ありがとうございました。

 奥深い漁業の世界。よんこの体当たり体験は今後も続いていきます!

 【最近の漁師.jp】

 先日、研修報告会と忘年会が終わり、年末モード…と行きたいところですが、事務所内は2月のフェアの準備にフルスロットル。その合間に事務局長とKITAIさんは水産高校のガイダンスへ。お土産にマドレーヌならぬマグレーヌをいただきました。お味はいかに…

KITAIが愛媛🍊で漁業研修をしてきたハナシ

お久しぶりです!KITAIです!

先日事務局長 馬上がアップした「はじめての漁村暮らし」でも取り上げていただきましたが、わたくしKITAI、先月愛媛県にて漁業研修の機会を1週間もいただきました。

まずはじめに申し上げます。
受け入れてくださったえひめ漁業担い手対策協議会(愛媛県漁業協同組合 担い手対策課)の渡邊さま、上田さま、本当にお世話になりました。
そして研修に行く機会を与えてくれた漁師.jp 小坂会長、馬上事務局長、ありがとうございました。


chapter1:鯛

愛媛県はマダイの養殖生産量日本一(出展:農林水産省 令和4年漁業・養殖業生産統計)なのですが、そんなマダイ養殖のエサやりを体験させていただきました。

毎朝(日曜日を除く)早朝から作業を開始。稚魚から育て始めたマダイが出荷されるまで約1年半。その間にイカダの交換をしたりと決して楽な仕事ではありませんが、研修生の岡崎さんは「仕事は楽しい」と仰っていました。

ペレット状のエサなのですが、これがとにかく重量級!毎日作業していればなんともない、とのことでしたがKITAIの腕は簡単に筋肉痛に。
鍛えなおそうと心に決めた瞬間でした。

イカダの真ん中にエサを入れていく隙間があるのですが、足を踏み外せば簡単に水の中に落ちる。
移動にはものすごく注意を払いました。

chapter2:真珠

真珠養殖の見学は、本当に新鮮でした。
なかなか見ることのできない現場を見せていただき、非常に勉強になりました。

稚貝の養殖から真珠養殖まで、それぞれがひとつずつ丁寧に作り上げたからこそ、あの綺麗な真珠が出来上がっているのだと思うと、感動すら覚えるほどでした。

こんな調子ですべて語ってしまうとおそらく明日の朝になるので、失礼ながら簡潔に紹介させていただきます。

稚貝養殖場

母貝養殖 貝掃除の様子

真珠の核入れの様子

採珠した真珠

chapter3:養殖はマダイや真珠だけじゃない

愛媛の養殖といえば先に紹介したマダイや真珠ですが、他にも養殖しているものを見学させていただきました。

青のりの養殖プール。
真珠会社の方が培養するところから始めている青のり養殖です。

ヒラメ養殖場。
水の底に広がる茶色いのはぜんぶヒラメです。すごい光景でした。

ちりめん加工。
毎日2回の漁に出ているそうですが、厳しい状態が続いているとのこと・・・

chapter4:魚島

研修では、愛媛の離島である魚島にも行ってきました。
その様子は、漁サポ.jpにて紹介させていただきたいと思います。

chapter5:愛媛での食事

実はKITAI、初めて愛媛県に訪れたのですが、食事もすごく楽しみにしていました。
有名な鯛めしやじゃこ天が食べられるかもしれない!と研修計画書を作りながら考えていたのはここだけの話・・・

そして有難いことに、いただくことができました!渡邊さまが紹介してくださった逸品たちです。

脳と体のフル稼働の為には、やっぱり美味しい食事は大事です。(と言い聞かせ)
左から鯛めし、刺身盛り合わせ、カメノテです。

このカメノテ、ずいぶん前から「食べてみたい」と思っていて、今回念願叶っていただくことができました。どれもすごく美味しかった・・・また食べたい・・・

研修を終えた今

そもそも、今回の研修の目的は「漁業現場での就業を体験し、現場の視点・考え・状況を知る」ことでした。日々ニュースを見て新聞を読んで、現場の方とメールや電話のやりとりをしても、実際に目で見て肌で感じなければわからないことがある。

そういった意味では現場の方とお会いして話を聞いて作業を体験してみて、「そうだったんだ」「なるほど」と思うことが本当にたくさんありました。
と同時に、やっぱり自分はまだまだ漁業に関して知識不足であると強く実感させられた瞬間でもあります。

愛媛県の方は、お会いするみなさんが明るく優しい方でした。
「東京から来ました」に対してあまり良い顔をされないのではないか・・そんな心配もしていましたがとんでもない。いろいろ教えてくれたり、お土産をくれたり、こちらからグイグイいかなくてもいつの間にかわたしが居る場所がそこにあったような気がします。

いつか「愛媛で漁師になりたいんです」ピンポイントな問合せを受けることがあったら、わたしがちゃんと説明できるように。今回の研修を経験と知識に変えないと意味がない。そう思いながら、今これを書いています。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

KITAI🐡漁師.jp