漁師になりたい中学生!漁業就業支援フェアで待ってます!

こんにちは!漁師.jp馬上です。

先日、福岡で開催した漁業就業支援フェアはあいにく大雨警報が出てしまい、来場者数が伸びず43人のご参加という、少し寂しい結果となりました。14時頃には横殴りの雨となり、参加を断念された方も多くいらしたのではないかと思うと残念ですが無理のない行動をとることも大切ですので仕方がありません。

そんな中でしたが…出展団体の皆様からのフェア終了後の報告によると、「うちにぜひ来てほしい!」といった方に出会えたブースも多かったとのこと。そのご報告に少し救われた事務局です。

さて、最近のフェアへの来場者の傾向として小学生や中学生に参加いただけることが多くなりました。

特に小中学生向けにPRを強化したわけではないのですが、ありがたいことですね!

福岡フェアの前にInstagramのメッセージに、「中学生の息子と一緒に伺います!」と言ってくださっていた親子にも雨の中ご来場いただきお話ができました。

中学生からよくいただくのが「水産高校に行かないと漁師になれませんか?」といった質問です。

「中学校の先生に相談してもよくわからないと言われてしまうし、水産高校ってどんなところか周りに行っている人がいないからちょっと不安です。」と福岡フェアに来られたお母様もおっしゃっていました。

ここ数年、全国の水産高校を訪問させていただき、先生や生徒さんに直接お会いさせていただいていますが、私としては水産高校、超お勧めです!

その理由は大きく5つ!

①実習が多くて楽しそう。お勉強がちょっと苦手でも楽しく学べるって大事だと思います。

②魚や船が好きな生徒が集まっているので、同じ趣味の仲間ができる。昨日伺った、東京都立大島国際海洋高校でもわざわざ本土から大島の寮に入っていつ生徒さんが多かったのですが、口をそろえて「自然が多くて毎日楽しいです。」と言っていました。

③水産系の専門の先生が同じ学校に長くいてくださるので、卒業した後もご縁が続きいつまでも見守っていてれる。これもまたありがたいことで卒業生が学校に遊びに来たという話をよく聞きます。

④職業に直結したことが学べる。また、船舶のコースに行けば海技士などの資格を勉強できる。

海技士資格は将来大型船に乗りたい方にはとても重要な資格で在学中に1ヶ月から2ヶ月の航海実習もあり、このような長い期間、先生と生徒が寝食を共にする経験ができるのは水産高校以外にはないと思います。そして、実習船で働く大人との長期航海はそれがそのままインターンシップのような経験になります。

⑤漁師.jpが「漁師の仕事!知る授業」で訪問します!全部の学校には行っていませんので学校によってですが、多くの学校に行かせていただき、就職のアドバイスをさせていただいます。(理由のひとつに入るかは不明ですが…)

中学生やその保護者から、水産高校に行った方が良いかと聞かれたときは、こんなお話をさせていただいています。

私は、水産高校に行く最大のメリットは④の海技士資格取得だと思うので、正直なところ、沿岸の漁師になりたいという場合はわざわざ遠方で時には寮に入ってまで行くこともないということもお話させていただいています。自転車乗りたいのに車の免許を取りに行くのと同じですからね!と。

でも自転車に乗れればいいやと思っている人も、もしかしたら将来的に車に乗りたいと思う日が来るかもしれません。

先日福岡フェアに来られた親子にも「そういったことも考えて水産高校に見学に行き、自分の目でみて選んでくださいね!」とお伝えしました。

フェアが終わり、お話をした中学生のお母さんからメッセージが届きました。そこには

「馬上さんのお話を聞いて、息子は進路を水産高校に行くことを前向きに考えています。ありがとうございました。」と書かれていました。

そのお母様、水産高校のあまりよくない噂も聞くけど大丈夫ですか?と心配されていましたが、私の話にも耳を傾けてくださり、息子さんの背中を押してくださったようです。

フェアへの来場者数は決して多くなかったので主催者として、心苦しいところはありますが、来場された方に、「来てよかった」と言っていただけるよう、この後の東京、大阪フェアでも対応させていただきたいと思います。

7月17日は漁師の日!東京フェアです。

そのあと22日には大阪フェアがあります。

中学生、高校生、学生さんはぜひ総合相談ブースに来てください。プレゼントもお渡ししています。

会場でお待ちしています。

漁業人材デザイナー馬上敦子

コロナ以来のご参加のブースも多く懐かしい笑顔にお会いできたことはとても嬉しかったです!

フェア出展団体紹介(東京) 開始します

漁業就業支援フェア2023に出展される団体のご紹介を、漁業就業支援フェア2023出展団体情報及びお知らせにて実施しています。

昨日7/9から、第二弾として7/17(月・祝) 東京会場 出展予定の団体を掲載しています。

※掲載の要望があった団体のみの掲載となります。

※大阪会場に出展予定の団体は随時掲載します。

フェアにご来場予定の皆様、ぜひ当日までに出展団体紹介をご覧いただき、気になる団体の情報を仕入れてください。そして当日、直接お話しをして質問などがあればどんどんぶつけていただきたいと思います。

▼▼▼ 東京会場出展団体一覧(PDF)はこちら ▼▼▼

祝 漁師の日7月第3週月曜日

今年の7月17日(月)は漁師の日です!

漁師の日の登録の経緯

毎年不定期で開催している漁業就業支援フェアですが、漁師になりたい方から「次はいつフェアがありますか?」とお問合せをいただくこともあり、毎年決まった日に開催することで漁師への就業を希望される方にとっては参加しやすくなるのではないかと思い、昨年7月、日本記念日協会様に登録し認定をいただきました。この日には漁業就業支援フェアを開催することでイベントの認知度をアップを目指します。

海の日と同日の7月第3月曜日を「漁師の日」とすることで、より多くの国民の皆様が、漁師という職業をリスペクトし、チャレンジする若者が増えることを期待しています。

また、日頃忙しい漁師さんには家族と共にゆっくり過ごしていただける日になればと願いこの日を登録しました。

漁師の日のイベント

★漁師の仕事!まるごとイベント漁業就業支援フェアの開催

漁師の日当日である7月17日(月祝)に 漁師の仕事!まるごとイベント漁業就業支援フェア2023を東京で開催します。その前後である7月8日(土)福岡、7月22日(土)大阪にも同フェアを開催します。

詳細は漁師.jpのwebサイト「フェア情報」をご覧ください。

★漁師の仕事!知る授業 夏休み自由研究大作戦

漁師の日の特別企画として小学生を対象に漁師の仕事!知る授業を開催します。

日時 7月17日(月祝)東京フェア、7月22日(土)大阪フェア 両日14時30分から15分程度

場所 フェア会場内ガイダンスコーナー

詳細は ≪こちら≫ をご覧ください。

「漁師の日」制定が、漁師という職業を身近に感じていただけるきっかけになればと思っています。

国民の皆様への食糧の安定供給のためにも「漁師の日」の普及にご協力いただければ幸甚です。

「漁師の日」夏休み自由研究大作戦企画

小学生を対象とした「漁師の仕事!知る授業」を7月17日(月祝)東京フェア・7月22日(土)大阪フェア会場内がイダンスコーナーで14:30より開催します。

開催時間15分程度のセミナーになります。参加者には漁師専用 大漁タオルをプレゼント♪

今年で2回目となる漁師の日には小学生を対象とした「漁師の仕事!知る授業」を開催します。
🐡月17日(月祝)東京都立産業貿易センター浜松町館2階
🐡7月22日(土) マイドームおおさかCDホール
14時30分より各会場内に設置されたガイダンスコーナーで開催します。
今回は小学生の夏休みの自由研究にぴったりな内容で開催するのでぜひ会場にお越しいただき参加してください。
水産庁の担当官も参加します。色々質問してください!
事前登録はこちら≫ ※ご登録はなしでもご参加可能ですがプレゼントの準備があるためできましたらご登録ください。
★入口で受付をしていただき、お時間になりましたらガイダンスコーナーへ!
★開催時間15分程度のセミナーになります。
★始まる前、終わった後は資料コーナーで全国から集まった資料を見たり、各相談ブースにいる漁師さんに直接お話したりして漁師について楽しく学んでくださいね。
★同会場で開催している漁業就業支援フェアは12時30分より16時まで開催しています。
沿岸から沖合遠洋漁業の漁師さんや漁業会社の方、北海道から沖縄まで様々な話を聞けるチャンスです。
漁業就業支援フェアはこちらから詳細をご確認ください。
今年の夏休みは「漁師」と「漁師の日」について学び、夏休みの自由研究をササっと片付けて、海にくり出そう!
ご家族と、お友達とたくさんの夏の思い出作ってくださいね。
持ち物不要・参加費無料 

講師:漁業人材セザイナー 馬上敦子

7月1日 漁師.jpサポーターwebサイト OPEN!

2022年から取り組みを始めた、「漁師.jpサポーター」が現在40団体となりました。

漁師.jpサポーターはこちらをご覧ください

2022年4月にはパワハラ防止法が中小企業にも適用される中、ハラスメント対策や労働の安全性の確保は漁業就業を選択肢のひとつとしている若者が選択する上での重要な指標になっています。

また、漁業の将来性を考える上ではSDGsの取り組みにある「海の豊かさを守る」ことが漁業者ひとりひとりに求められます。

漁師.jpサポーターとは、漁師になった若者が働きやすい環境で長く続けられるよう、サポーターの条件を確認し会員登録した漁業者となっています。

こうして登録いただいたサポーターの中にはまだwebサイトを持っていない会社さんもいらっしゃいます。会社や地域の雰囲気や就職された方が元気にがんばっている姿をwebサイトを通じてご家族やお友達にお届けすることが必要だと思い、漁師.jpサポーターのプラットフォームとなるサイト「漁サポ.jp」を開設することとなりました。

ご家族や学校の先生など周囲の方に安心して送りだしていただき、その後も見守っていただけるようサイトを運営し、サポーターの皆様と漁業をより良くしていく活動して参ります。

漁サポ.jpは2023年7月1日15:00にオープンしますので、漁師に興味のあるたくさんの方にご覧いただけますと幸いです。

漁サポ.jpURL:https://gyosapo.ryoushi.jp/

★サイトでご紹介する漁業者様!2023年6月現在の漁サポ40団体★

  • 旭漁業株式会社  鹿児島県
  • 株式会社 一丸  島根県
  • 株式会社伊藤商店  福岡県
  • 株式会社臼福本店  宮城県
  • 株式会社 栄雄丸水産  高知県
  • 愛媛県漁業協同組合魚島支所  愛媛県
  • 海王丸漁業株式会社  静岡県
  • 海興水産株式会社  長崎県
  • 開洋漁業株式会社  青森県
  • 共同船舶株式会社  東京都
  • 幸積丸  三重県
  • 株式会社 勝栄丸 静岡県
  • 有限会社 佐賀水産  山口県
  • 株式会社下関漁業  山口県
  • 株式会社昭福丸漁業  宮城県
  • 鈴幸漁業 株式会社  宮城県
  • 住吉漁業株式会社  神奈川県
  • 第一仙昌丸  三重県
  • 大栄水産株式会社  山口県
  • 第十八光優丸  高知県
  • 第十八誠漁丸  高知県
  • 大洋エーアンドエフ株式会社  東京都
  • 有限会社タカネ  北海道
  • 有限会社 竹中水産  高知県
  • 長久水産株式会社  三重県
  • 株式会社 長久丸  三重県
  • 株式会社天洋丸  長崎県
  • 東洋漁業株式会社  長崎県
  • 日東水産株式会社石巻営業所  宮城県
  • 株式会社早田大敷  三重県
  • 濱幸水産株式会社  岩手県
  • 有限会社浜田漁業部  岩手県
  • 不動丸  千葉県
  • 枕崎市漁業協同組合  鹿児島県
  • 株式会社 丸吉  青森県
  • 株式会社 美阿丸  高知県
  • 焼津まぐろ漁業株式会社  静岡県
  • 山﨑達栄丸  高知県
  • 株式会社ヤマツ谷地商店 青森県
  • 山田水産株式会社  長崎県

フェア出展団体紹介 開始します

漁業就業支援フェア2023に出展される団体のご紹介を、漁業就業支援フェア2023出展団体情報及びお知らせにて開始します。

明日6/29から、第一弾として7/8(土) 福岡会場 に出展予定の団体から掲載していきます。

※掲載の要望があった団体のみの掲載となります。

※東京会場、大阪会場に出展予定の団体は随時掲載します。

フェアにご来場予定の皆様、ぜひ当日までに出展団体紹介をご覧いただき、気になる団体の情報を仕入れてください。そして当日、直接お話しをして質問などがあればどんどんぶつけていただきたいと思います。

▼▼▼ 福岡会場出展団体一覧(PDF)はこちら ▼▼▼

父の日なので…

父の日なのでこの機会に個人的なことで恐縮ですが…私の父の話をさせていただきます。

私馬上敦子の父(吉岡嶺ニ)は海や船が好きで若い頃の夢は捕鯨船の砲手になりたかったそう。

大型船に乗船するための資格を取得するために商船大学への進学を目指しましたが、当時は矯正視力が認められず受験資格の中にある一定以上の視力が満たされず諦めたそうです。

船舶職員法は昭和45年に改正さ れ,「裸眼視力が両眼共にO.1以上かつ 矯正視力が0.6以上」と定めらたようです。

安全面を考えると致し方ないことではありますが、当時は私の父と同じように視力で夢を諦めざるを得ない方が多くいたのかもしれません。

父は大学卒業後、ごく普通のサラリーマンとなり結婚し、兄姉私と犬1匹で父が小学生の頃から住んでいた鎌倉市の端っこ「腰越」と言う町に暮らしていました。

腰越は小さな漁村で夏は海水浴客で賑わいます。

シラスが有名で、私の同級生にも漁師になったお友達がいます。

父は社会人になってから高校の同級生とヨットを買い、家から歩いて行ける江の島ヨットハーバーに置いていました。

私が幼い頃には週末に何家族かが集まり順番にヨットに乗ったものです。

途中船酔いすると「海に飛び込め!」と浮き輪をつけて船から海に飛び込みました。深い海で鮫が来たらどうしようと怯えつつも楽しかった思い出です。

父は39歳の時(1979年)、もっとひとりで気軽に楽しめるようにとカヌーを始めました。

まだまだその頃は一般的に土曜日も仕事。休みを取りずらい世の中でしたが、

そんな中、ひとりカヌーで腰越海岸から漕ぎ出しました。

週末を利用して、カヌーで行けるところまで行き一度電車で帰ってきて、次の週末またその場所まで電車で行き、行けるところまで行く。

時代は変わり週休2日になってからは、金曜日の夜、カヌーとテントを担ぎ夜行列車で前の航海の到着地点の港まで行き、近くの安全な場所を見つけてキャンプし、朝早くカヌーで出港、入れる港を見つけてそこでテントを張り朝になると出港…そんな旅を重ね、たどり着いた最初の目標は京都。

ここを一区切りに本を出版しました。

次は鎌倉から青森、その次は…

と最終的に23年かけて日本一周(本州、九州、四国、北海道、沖縄本島の五大島9,600㎞周航)を果たしました。その時の航海記を8冊の本にまとめています。

時には、漁師さんの家でご飯を食べさせてもらったり、泊めてもらったり、急な悪天候で助けてもらったり…

安全な航路や入港できる港を教えていただいたり、車で送迎してもらったり。

家族へのお土産にと伊勢エビをもらって帰ってきたこともありました。

北海道では鮭の定置網に引っかかり転覆したり、カヌーが趣味の海上保安官が事故がないようにと見張っててくださったり…

どれだけ漁師さんや漁業関係者にお世話になったりご迷惑をおかけしたことかとてもとても書ききれません。

日本1周を終えると世界の大河をチャレンジする!と夢は大きく兄の住んでいるカナダをはじめヨーロッパ遠征までして国際的なご迷惑をおかけしたことかと思いますが、色々なところに取り上げていただき比較的新しいものはこうして記事にも残していただきました。

英国ニュースダイジェスト

私の子供たちが小さいころ、夫は朝も早く夜も遅くまで仕事なので、私が出張に行く時は両親が保育園の送迎や食事など子供たちの面倒を見てくれていました。

父は「次はどこに行くんだ?あーそこはお父さんも行ったぞ!」とその場所での思い出を話していました。

日本の沿岸漁業海域を一周した激レアな父ならではの数々のエピソード…聞けば聞くほど漁師さんへの感謝が込み上げてくる私で、恩返ししてくるから子供たちお願い!とおかしな循環が成立。

会社の会議の日、朝起きて子供が発熱していた時、5時に実家に電話して「今すぐ来て!」と呼びだし、真っ赤な顔の子供を親に預けて出勤したことが何度もありました。

何時であろうと「わかった、すぐ行く!」と電車で1時間かけて駆けつけてくれました。

この仕事を幼い子供がいる私が続けていくには両親のサポートがなければ間違いなく無理で、今のように仕事している自分はいなかったでしょう。

私の中のどこかに父が日本一周を果たすためにお世話になった漁師さんへの想いがあったから続けられたのかもしれません。

父があの時お世話になった漁師さん

父が安全にカヌーでの日本一周ができたのは全国の漁師さんたちのお陰です。ありがとうございました。

父はまだ元気です。毎日海を見てのんびり暮らしています。

この場を借りてお詫びと感謝をお伝えしたく父の日を理由にお喋りnoteに書かせていただきました。

父の書いた本は最初は出版社からでしたが最後は自費出版となりました。

その本にあった漁師さんとの思い出の写真を紹介させていただきます。(見にくくてすみません)

たまたま縁あって私が漁師さんと仕事をするようになったことを一番喜んでいたのはきっと父だったと思います。家族の協力もあり、私もだいぶたくさんの港を訪問させていただきたくさんの漁師さんとお話をしてきましたが、手漕ぎのカヌーで日本一周した父にはまだまだ適いません。

昨年「漁師の日」の登録申請書に書く、”漁師の日制定の目的”を父に相談したところ、

「漁師さんは大変な仕事だから、その日は家族と共にゆっくり過ごす日になればいいな」と言いました。≪漁師の日

そうなんです。実は漁師の日制定の目的には父の想いが込められています。

1ヶ月後の7月17日(月)7月第3週月曜日は「漁師の日」

この日は東京で漁業就業支援フェアを開催します。

漁師さんにとってよい1日になるよう私にできることをコツコツと準備しています。

漁師さんと父への感謝の気持ちを込めて…

漁業人材デザイナー馬上敦子

終身辞令は「夢と元気を配達すること」・・・

「進路の視野に入れたいと思います。」

漁師の仕事!知る授業@神奈川県立海洋科学高校

実習船湘南丸で長期航海から帰ってきたばかりの生徒たちに漁業の魅力をお伝えしてきました。

ご参加いただいたのは6社。皆様それぞれ頑張ってお話されていました。

最後に生徒さんから聞けた感想
「漁船もいいなって思い進路の視野に入れたいと思います。」
お~、それは嬉しい!!

女子生徒からも感想をいただきました。

「女子が乗れる船はないと思っていたけれど乗れるように設備を整えている船があることを知れてよかったです。」

女性でも乗れる大型船!ありました!説明していた女性スタッフも6ヶ月の航海をされた経験があり熱く語ってくれていました。これは私にとっても収穫♪

疲れて早く家に帰りたいところ、写真撮影も笑顔で協力してくれてありがとっ!

ご対応いただいた澤村先生ほか、いつもご協力ありがとうございます。

漁業人材デザイナー馬上敦子

漁師の卵を育てよう!

水産庁から漁港における釣り利用・調整ガイドライン(案)が公表されました。

釣り客と漁師のトラブルの話、よく聞きます。
時には漁具などに損害が発生することもあり大きなトラブルに発展することもあります。

私は漁師を増やす仕事をしているので漁師さん寄りではありますが…
漁師になる人の多くが
「子供の頃おじいちゃんと釣りをして漁師になりたいと思った」と漁業就業支援フェアなどのイベントに参加してくれる人が多いので、子供達が楽しく釣りができる場は漁業界にとってとても大事な場所です。
この場所がなければ漁師の卵が育たないのです。

今回公表されたガイドライン案が一つの指針となり、それぞれがマナーを守り漁港などが子供たちにとって楽しい場所になることを切に願います。

先日、仙台で開催された会議で沖合船の方の発言に心が温まりました。

「船が港に戻ってきたときに釣り客の家族がいることがあるけれど、どいてもらった後、獲れた魚を子供にあげています。こうしたことで漁師に興味を持ってくれる子がいるかもしれない。」

こうしたちょっとした思い出から漁師の卵が漁業就業支援フェアに足を運んでくれることがあるのかもしれないなって嬉しく思いました。

昨年から募集している、漁師.jp PRパートナーに週刊釣りニュースさんや遊漁船の宿、遊漁船の方が登録しイベントのPRに協力してくださっています。

釣り客と漁師が、今後お互いによい関係で共存していくために私たちも漁師を応援しますと言ってくださいました。

漁師.jpはたくさんの場所に種を撒くのが仕事です。こうした問題を解決できる力はありませんが、その種が芽を出し、育ち綺麗な花が咲くよう、卵が大きな魚に食べられてしまわないよう現場の皆様の力をお借りし地道に取り組んでいきたいと思います。

漁業人材デザイナー馬上敦子

「漁師ってなれるんだ!」を普及するゼミ 神奈川大学 久宗ゼミに潜入

今日は神奈川大学での漁師の仕事!知る授業

「漁師ってなれるんだ!」を普及するゼミ
と勝手に命名し1時間40分、大学3年生と楽しい時間を過ごさせていただきました。

こんな機会をくださった久宗周二教授!!
10年間、漁師.jpで実施している漁船の労働安全事業にご協力いただいて、国交省の委員なども歴任されている方です。
なのに気さくで漁師大好き!
生徒情報だと工学部の中でも人気ゼミだそう。

皆さん、漁師には全く興味がないと言いつつ、私の漁業クイズにもちゃんと答えてくださり、漁師の社会的役割や私たちの活動もしっかりお伝えし聞いていただきました。

参加したゼミ生の漁師のイメージは決して良くない。

「お給料が不安定」「資源がいなくならないか心配」

「きつそう」「危険そう」「休みがなさそう」

「同世代がいなそう」

私「みんながそういうイメージなのをどうしたら漁師を増やしていけるかなあ?」って相談してみたところ一人の生徒が堂々と挙手してくれました。

「悪いイメージもあるけど、それよりも船に乗って楽しい経験をしたり、獲った魚を漁師さんと食べたり、そのあと一緒にお風呂に入ったり。悪いイメージ以上に楽しい経験ができれば変わるんじゃないか。」

こんな意見をくれました。

私「そうだよね。悪いイメージを上書きするだけの良い経験ができればいいんだよね。久宗先生も一緒に出張に行くと、仕事が終わってから食べるお刺身とお酒で疲れが吹っ飛んでるしね。それだよね大事なのは!!」

今の都会の子は忙しくて、そういう経験をすることはなかなか大変だけど、本当にそうなんだと思います。そして、こうして漁師のことを一緒に考えてファンを作ること。大切なんだと思います。

ゼミ中、一番前に座ってくれていた生徒さん、なんとびっくり中学の同級生の息子さんでした!!こんな偶然てあるんですね。これもご縁ですね!白楽駅までの帰り道、大学生活や就活のこと、色々お話してくれて、今日のゼミは楽しかったからまたきてくださいって言ってくれました💕

みんな納得の行くところに就職してくれたらいいですね。そして漁師を応援してくれたら嬉しいなあ。

理系のゼミ生に漁師になろうってゴリゴリ話してもドン引きされるだけなので、控え目にお話していたら、最後に久宗先生が漁師の魅力を饒舌にお話してくれました。漁師はみんないい人だ、と。

嬉しいではないですか!!また呼んでください!!

漁業人材デザイナー 馬上敦子

スタッフ女子3人合宿 初めての大漁♪

先週末の土日に三重県を訪問しました。百聞は一見に如かず。初めての女子スタッフ3人合宿でした。

1件目の訪問は鳥羽の海女でありフォトグラファーの大野愛子さん。鳥羽市の地域おこし協力隊として7年前から3年間活動し、現在は石鏡町の海女をしながら写真展を行ったり精力的に発信もしています。

地域おこし協力隊時代に一度伺ったことがあり5年振りにお会いしましたが当時と全く変わらずエネルギッシュで素敵な女性💕こういった方が発信をしてくださることは日本の海女文化にとってもとても貴重ですね。

同じ海女小屋のおばあちゃん海女が
「愛ちゃんは上手だから大きな鮑をたくさんとってくるのよ」と話してくれました。

80代でも元気な海女さん。軽々と背負っている籠は20㎏ぐらいあるんじゃないかというずっしりした重さでびっくりしました。

炎天下でも楽しそうに海藻を集めている姿はいくつになっても宝探しをする乙女💛

昨年の敬老の日に「生涯現役 海のアスリート」というおじいちゃん漁師のポスターを作りましたが、海女さんはまさに生涯現役の海の女性アスリート!いくつになっても楽しみがあり人の役に立てているからかキラキラしていました。

これからも元気に頑張ってくださいね!とお伝えしてお別れしました。

次の訪問先は大紀町。鯛や鰤の養殖をしている長栄丸さんです。

長栄丸さんの真鯛は今イトーヨーカドーの顔が見える食品で販売されているそう。こんなに緑豊かな湾内で育った魚は間違いなく美味しいことでしょう。

そして、うれしいことにコロナ禍にオンラインで漁業就業支援フェアに参加され、その時に面談した方が新卒で入社し頑張ってくれているとのことでした。この日はお休みの日だったため残念ながらお会いできず。

今年の就業支援フェアにもご出展するので養殖の希望者はぜひお話を聞いてみてくださいね。

この後、尾鷲市内で夕飯を済ませ、温泉に入り早田町に1軒という民宿に向かいました。真っ暗な峠道で鹿に遭遇し早田町に到着したけれど…場所もわからず頼りの携帯電話は電波が悪く、どうなることかと思いましたが何とか宿にたどり着きました。さあ女子会♪という間はなく布団を敷いてすぐに就寝…

翌朝4時に早田港に集合し、定置網の操業に同行させていただきました。

私以外の2人は漁船初乗船!

ドキドキワクワク行ってみたら

大漁!大漁!大漁!

掘っても掘っても宝が!!!!

あまりに長い時間だったので途中眠くなってしまいブリッジで寝てしまった私…

気が付くと、早田港には水揚げしきれず急遽尾鷲港に水揚げする事態になりました。
大漁旗なびかせての帰港ってサイコーです🙌

海の神様は女性だから船には乗せないという船もまだまだ多い中、早田大敷さんは掟破りで町のためにも女性漁師を受け入れていく方針。

ちょうど本日読売新聞オンラインから記事が配信されました。

三重:女性に門戸 尾鷲で受け入れ準備 (yomiuri.co.jp)
私たち女子3人乗っても海の女神様、微笑んでくれました😊

海への感謝の気持ちがあれば大丈夫ですね!

早田大敷の漁労長都会漁師キョン助さんのYouTubeに様子が見られます!

読売新聞オンラインの記事にある、早田大敷に入社する女性漁師は3月3日に初めて開催した女子セミナーの参加者です。

まさか、こんなにすぐにセミナーから女性漁師が誕生することになるなんて、本当に嬉しい!

2年目と1年目のスタッフでまだまだ何もわからない2人を連れ色々なことを勉強経験させていただきました。こうして皆さんと関わり、現場の皆さんの笑顔と苦労を知ることで漁師.jpの仕事に誇りを持って、漁師さんに寄り添って取り組んで欲しいなと思っています。

今回、まあまあ高い波だったのに誰も船酔いしなかったのはそれだけで花丸でした💮

漁業はキホン男社会だし、私も最初は怒られてばかりでした。それもそのはず、私水産のこと何も知らないのだから…怒られてる意味もわからないし。

何かの記事で読んだけど女性は男性の3倍努力してもなかなか男性と同じ土俵には立てないそう。

でも私の場合そもそも同じ土俵に立とうなんて思わず進んできましたが以前「前例がない」と前に進むことを否定されたことがありました。漁師.jpの仕事って前例なんてないんですよね(笑)

なんだかんだこうしてどこに行っても温かく対応してもらえるまでに私は10年はかかった気がします。その間、本当に色々な地域に1人で出向き、たくさんの漁師さんや漁業関係者にお世話になり多くのことを教えていただき今があります。
そのお陰で今でもわからないことだらけですが図々しくやっていけるようになりました。

この合宿でも図々しく7月に開催される漁業就業支援フェアのPRをさせていただきました。

三重県漁連の奥田さん!
海外出張の前日なのに取材のアテンドしてくれました。
そしてグルメ情報もしっかり教えてくれたお陰で美味しい海の幸とラーメン、いただきました😊
ありがとうございます!

まだまだ発展途上の3人ですが、新しい企画を目一杯詰め込み漁業者の皆様のお役に立てるよう頑張っていきますので、もし皆様のところに伺う機会がありましたらどうぞよろしくお願いいたします!!!

漁業人材デザイナー馬上敦子