こんにちは!漁師.jp馬上です。
2月15日(土)大阪、2月22日(土)東京で開催した漁業就業支援フェアには延べ101ブースにご出展いただきました。
会場には延べ295人にご来場いただき、様々なブースを訪問いただいたので、面談数で見る人気ブースをランキングでご紹介させていただきます。
【大阪 出展団体ブース51:来場者123人】
大阪会場で最多面談数となったのは兵庫県漁連さん:面談数14人
船曳網や小型底曳網といった沿岸沖合漁船漁業の募集と海苔牡蠣などいくつかの養殖のご紹介をされており、会場からも近いこともあり14人の方と面談いただきました。
2位は長崎県の舘浦漁協定置部さん:面談数11人
平戸市中心部から生月大橋を渡った先にある生月島の定置網ですが、
「シイラ水揚げ日本一!」
とInstagramで楽しそうな様子を発信されていてフェア出身の新人漁師ががんばっているところです。
舘浦漁協アカウント @tachiura1515
3位は沖縄県の千隼丸(八重山漁協)さん:面談数10人
9.7トンの近海まぐろ延縄船で1週間の操業となる体力のいる漁業です。
石垣島への移住に憧れて話を聞きに来られる方が多かったとのことなので、今後に繋がっていくことに期待します。
4位が9人の方と面談した7ブースとなっていました。すべて沿岸漁業で養殖から漁船漁業まで漁業種類は様々となっていました。
福井県、和歌山県、鹿児島県の県内全体の漁業を説明するブースで毎回人気があります。
こうしたブースは情報収集の方へのニーズがあり、「会社のブースに行くにはちょっとまだ」という来場者にも気軽に相談いただけるようです。
また、フェアには一定数「将来自分の船をもって独立したい!」といった方が来られるので、そうした方には漁協さんがサポートする独立型募集のブースが人気です。
中でも関サバ関アジで有名な大分県漁協佐賀関支所はフェアで面談をした後に、独自の採用基準でしっかり選んで採用することを長年続けており定着率の高さにも繋がっています。
【東京 出展団体ブース50:来場者172人】
最多面談数となったのは、東京都が主体となる東京フィッシャーズナビさん:面談数20人
2位が神奈川県漁連さん:面談数17人
首都圏ということでどちらも毎回人気のブースですが、東京の面談数20人はここ数年ではなかなかない数字です!
たくさんの面談お疲れ様でした!!
東京の漁業は離島となり必ずしも便利な場所ばかりではありませんが、そうしたことがかえって魅力となっているのかもしれません。
3位が同数で東京都の第七貴丸・泰丸さんと岩手県の濱幸水産さん:面談数12人
第七貴丸・泰丸さんのブースは底魚一本釣りやかつお・まぐろ釣りなどをしている小笠原島父島の漁師さんです。小笠原の漁師の9割は移住者ということを12月末に放送されたBSテレビ朝日「魚が食べたい!」でご紹介いただいたところです。
番組内でフェア出身の漁師さんのご紹介や今回のフェアのPRにもご協力いただき大変ありがたかったです!
濱幸水産さんは遠洋まぐろ船11隻を所有している釜石市にある会社で漁師.jpサポーターにもご登録いただいています。
今回、数ある遠洋船の中でも一番の面談数となったことについて担当者に聞いてみたところ、「雰囲気の良いブースを心がけた」とのこと。
また、日頃からInstagramで積極的に発信されています。就職先としてみた時には、漁のことだけでなく会社の雰囲気や事業内容までしっかり事前に確認している来場者もいらっしゃいます。
アカウント @maguronohamakou
これまでのそうした努力が来場者に伝わったのかもしれませんね!
5位には沿岸の4ブースがランクインしています。
どうしても会場に近い千葉、東京、神奈川が人気である中、愛媛県漁協三崎支所が入っています。数少ない素潜り漁師の募集ということがあったのかもしれません。
スタッフ推しブースカメラを向けると、とびきりの笑顔で応えてくれました!
きっと来場者のこともこんな風に迎えてくれるのでしょう!
今回は会場が狭くブース数を少なくしましたが、「いつもより多くの面談ができてよかった」といった声が多数ありました。
その分、ご参加いただけなかった方もいらしたので一長一短ありますが、皆様の声は今後の参考にさせていただきます。
東京フェア当日、複数のテレビ局の取材がありました。ある番組で「まぐろ遠洋漁船に若者殺到!」といったキャッチーなタイトルで放送されてしまい、各所から「殺到はないだろ」といった疑問の声が届きました。
フェアの主催者として、実際の数字をランキングで掲載させていただきます。
参考にしていただければ幸いです。
なお、今回は会場内での勧誘行為をしないようルールを厳守いただいたことから、特定のブースの面談数が上がることはなかったと思います。
人気ブースが必ずしもご来場の皆様にとって良いわけではありません。
これまでも「一人しか来なかったけどすごく良い人が来てくれた。」とその一人が長く頑張ってくれているケースもありました。
出展団体のご努力が実を結び、来場された方にとっても人生を変える良い機会になれば幸いです。
漁業人材デザイナー馬上敦子