船員を目指す水産高校の生徒たちが洋上で実習をする際、大切な役割を果たすのが実習船。
八戸水産高校の実習船「青森丸」(698トン)がおよそ20年ぶりに新造されたとのことで4月28日に八戸まで行ってまいりました。
八戸水産高校で開催された竣工式典では生徒を代表し生徒会長松井さんが壇上で堂々と挨拶され、船への期待と関係者への感謝が述べられた姿をみてこちらがワクワクしました。
その後、青森丸が停泊する八戸港館鼻岸壁に移動し、関係者のテープカットが行われ、集まった大勢の方々に船のお披露目となりました。
初めてこのような機会に参加させていただき、青森県内の方だけでなく全国のたくさんの方々がこの船と水産高校の生徒たちに期待を寄せているところを間近で感じることができました。
近隣の学校の吹奏楽部が素晴らしい演奏で場を盛り上げていました。
少子化の影響もあり、水産高校への入学者数が年々減っていますが、働く大人である船員さんたちと長期間寝食を共にし学ぶことができるのは高校教育の中で水産高校しかないように思います。
今、全国の水産高校の実習船が順番に新造されており、このような素晴らしい船で学べるチャンスが各地にできていることは水産業界にとっては非常にありがたく、漁師.jpとしては一人でも多くの中学生に水産高校の魅力をお伝えしていかなければいけないと思いました。
この3年コロナ禍での航海実習はとても大変だったと伺っていましたが、この日の八戸はお天気に恵まれこの時期にしては温かく、船員さんたちのおもてなしを受けたくさんの方が船の中を興味深く回っていらっしゃり、最高のお披露目会となりました。
中川校長先生、島守教頭先生、そして3月まで八戸水産高校にいらした嵯峨元校長先生
青森丸の船員の皆様
このような素敵な日にご招待いただき感謝申し上げます。
今年の航海実習はハワイに入港できるそう。
航海の安全をお祈りし、次世代の漁業の担い手の育成に期待しています。
これまで長年安全に役目を果たしてきた第6代青森丸の最後の航海を終えた際、冨田船長が「日本一の実習船でした」と語っておられたことが報道されいてました。
「選べれる船長」
「選ばれる船」
青森丸冨田船長から昨年私が学んだ奥深い言葉です。
漁業人材デザイナー馬上敦子