第7代青森丸竣工☆八戸水産高校☆

船員を目指す水産高校の生徒たちが洋上で実習をする際、大切な役割を果たすのが実習船。

八戸水産高校の実習船「青森丸」(698トン)がおよそ20年ぶりに新造されたとのことで4月28日に八戸まで行ってまいりました。

八戸水産高校で開催された竣工式典では生徒を代表し生徒会長松井さんが壇上で堂々と挨拶され、船への期待と関係者への感謝が述べられた姿をみてこちらがワクワクしました。

その後、青森丸が停泊する八戸港館鼻岸壁に移動し、関係者のテープカットが行われ、集まった大勢の方々に船のお披露目となりました。

初めてこのような機会に参加させていただき、青森県内の方だけでなく全国のたくさんの方々がこの船と水産高校の生徒たちに期待を寄せているところを間近で感じることができました。

近隣の学校の吹奏楽部が素晴らしい演奏で場を盛り上げていました。

少子化の影響もあり、水産高校への入学者数が年々減っていますが、働く大人である船員さんたちと長期間寝食を共にし学ぶことができるのは高校教育の中で水産高校しかないように思います。

今、全国の水産高校の実習船が順番に新造されており、このような素晴らしい船で学べるチャンスが各地にできていることは水産業界にとっては非常にありがたく、漁師.jpとしては一人でも多くの中学生に水産高校の魅力をお伝えしていかなければいけないと思いました。

この3年コロナ禍での航海実習はとても大変だったと伺っていましたが、この日の八戸はお天気に恵まれこの時期にしては温かく、船員さんたちのおもてなしを受けたくさんの方が船の中を興味深く回っていらっしゃり、最高のお披露目会となりました。

中川校長先生、島守教頭先生、そして3月まで八戸水産高校にいらした嵯峨元校長先生

青森丸の船員の皆様

このような素敵な日にご招待いただき感謝申し上げます。

今年の航海実習はハワイに入港できるそう。

航海の安全をお祈りし、次世代の漁業の担い手の育成に期待しています。

これまで長年安全に役目を果たしてきた第6代青森丸の最後の航海を終えた際、冨田船長が「日本一の実習船でした」と語っておられたことが報道されいてました。

「選べれる船長」

「選ばれる船」

青森丸冨田船長から昨年私が学んだ奥深い言葉です。  

漁業人材デザイナー馬上敦子

【ご協力ください】子どもに伝える!漁師まるごとアンケート

日頃より漁師.jpの活動にご協力いただきありがとうございます。

漁師.jpでは今年度初めて日本財団様の助成事業を実施することとなりました。

当該事業は小中学生向けのWEBコンテンツを制作し漁師を身近に感じていただこうといった取り組みです。

全国の漁師の皆様!WEBアンケートにご協力をお願いいたします。

無記名となりますのでお気軽に記載いただければ幸いです。

子どもに伝える!漁師まるごとアンケート回答はこちら (回答時間:約5分)

回答期限:5月2日(火)

アンケートの結果は漁師.jpのサイトでご報告させていただきます。

たくさんの漁師さんに回答いただけるよう拡散にご協力ください。

<アンケート項目>
① 漁師にしか味わえない感動(景色)、漁師になってよかったと思う瞬間は?
② 生まれ変わったら、どんな職業に就きたいか?
③ 魚を獲るのに一番大事なことは?
④ 漁師にしか食べられないおすすめのものは?
⑤ どんな人が漁師に向いていると思う?
⑥ 漁師になるための準備費用
⑦ 1 日の自由時間
⑧ 休日は何をしていますか?
⑨ 1 日/1 航海で稼いだ最多金額は?
⑩ 漁師になって面白かった、またはびっくりしたエピソードは?
⑪ 今までに一番ヒヤっとしたことは?
⑫ 子供の頃の夢、学生時代に夢中だったことは?
⑬ 日々環境について意識しているか
⑭ 海とどのように向き合っていますか?
※すべての項目に回答いただかなくても問題ありません。

ポスター完成!!漁業就業支援フェア2023

漁業就業支援フェア2023のポスターが完成しました。最強のポスターです。

漁師.jpPRパートナーの小豆島の漁師はまゆう様にお写真等を提供いただき制作しました。

くら寿司様、マイナビ農業様をはじめ本日現在全国に138となったPRパートナーの皆々様にもご協力をいただき、「漁師ってなれるんだ!」「漁師って応援されてる職業なんだ!」ってことをお伝えしていきたいと思います。

漁業就業支援フェア2023夏

福岡 7月8日(土)

東京 7月17日(月祝)漁師の日

大阪 7月22日(土)

小規模ながら焼津でも開催します。6月3日(土)

焼津フェアは来場者事前登録制です。

海業を推進する三浦市!商工会議所様PRパートナーに✨

 先日、三浦市の住吉漁業様(遠洋漁業)よりご縁をいただき三浦商工会議所の会合の後に参加者50名ほどにお時間をいただき、漁師.jpPRパートナーのご説明をさせていただきました。

海業を推進する三浦市!地域が一体となり漁業、水産業を核に商業、観光など様々な分野が複合的な発展となるよう会合では活発な意見交換が行われていたようです。

この度、株式会社三浦海業公社(うらり)様に続き、三浦商工会議所様からPRパートナーのご登録をいただきました。

夏には三浦海岸などでの海水浴、まぐろを食べに観光客が集まる三崎港からのパートナーご登録は7月の就業支援フェアへの集客に向けて弾みになりました。その他、ダイビングショップ「城ヶ島ダイビングセンター」様にもご登録いただいています。

この日、ご紹介いただいた住吉漁業の第31岬洋丸(遠洋まぐろはえ縄)を見学させていただきました。

出港前で漁労長や乗組員の皆さんが思い思いにくつろいでいるところをありがとうございました。

漁師.jpの求人情報を見てこの船に乗船され2年目になる20代の方にもお会いすることができました。

「機関士目指してがんばってます!」と笑顔でした。道のりは長いけれどこの船なら頑張ってくれそうです。

住吉漁業の事務所にもお邪魔させていただいたら久しぶりに藪田晃彰会長、磯前社長、藪田昌彦専務にもお会いすることができました。いつも水産高校でお会いする女子スタッフにも!

漁サポである住吉漁業様!PRパートナーとしてこうして全国の漁業者のために普及にご協力いただき本当にありがとうございます。

漁業人材デザイナー 馬上敦子

※2022年3月、水産庁の「水産基本計画」に海業が記載されています。

校長先生の皆様へ! @みなとみらい🌊

こんにちは。二度目の登場、Kです。

昨日、事務局長の馬上と一緒に、みなとみらいにあるナビオス横浜へ行ってきました。

全国の水産高校の校長先生たちが集まる会合に参加し、漁師.jpの活動、取り組みについてお話しをさせていただくためです。

全国といったら全国、北は北海道から南は沖縄まで。本当に全国から校長先生たちが集まるのです。独特な雰囲気と緊張感に包まれておりました。会場の後ろで写真を撮り回っていた私までなぜか緊張するくらいには・・・

時間にするとおよそ10分ほどですが、2022年に活動してきたこと、それから2023年これから予定していること、それからPRパートナーについて説明させていただきました。

※ちなみにPRパートナーの登録はこちらから!

漁師.jp PRパートナー募集 | 漁師.jp:全国漁業就業者確保育成センター (ryoushi.jp)

現在なんと120件を超えるご登録をいただいております。ありがたいことに漁業関係はもちろん、それ以外にも特にIT系の企業様からのご登録が多いことに驚きの日々でございます。パートナーの皆様ありがとうございます。

私たちの食生活を支えてくれている漁師さんたちを増やすため、もっともっと普及させたく頑張っておりますのでぜひご協力お願いいたします!

そして6月と7月には、4か所でのフェアの開催が決定しています。

漁師の仕事!まるごとイベント 漁業就業支援フェア2023夏 開催決定! | 漁師.jp:全国漁業就業者確保育成センター (ryoushi.jp)

水産高校でのガイダンスも、今年で7年目になります。今年は「漁師の仕事!知る授業」として、漁業会社だけではなく普通高校にも幅を広げていきたいと思っております。

多くの方のご参加お待ちしております。

最後会場の外でお声をかけてくれる校長先生もいらっしゃり、ガイダンスやフェアに向けてまた一段と気合の入ったKでございました。

撮影係でしたが、参加させてもらえてよかったです。ありがとうございました。

ニッポンを守る漁師たち

4月15日、岸田総理大臣が衆議院補欠選挙の応援で訪問された和歌山市の雑賀崎漁港で起こった事件の際、爆発物を投げた男を取り押さえた漁師の行動が話題になっています。

危険な状況下、地元漁師の勇気ある行動により大きな事故にならずに済み本当によかったです。

漁師.jpで色々な場所で漁業のセミナーをするとき、「漁師の役割」をお話しています。

漁師の一番の仕事(役割)はもちろん魚を獲り国民への食糧の安定供給です。

ですが、それだけではなく、今の時代、魚の資源を守ること。そして海を綺麗にすること。各地でルールを定め漁獲量を調整したり、台風のあと、川から流れてきた流木やごみを集めています。

また、日本の沿岸津々浦々、人の住むところには漁村がありその漁村を守っていくことも漁師の大きな役割です。過疎化が進んだ漁村で存続が危ぶまれているところもありますが、そこを何とか守っているのが漁師たちであり、ある時は消防団として、ある時は祭りを盛り上げ、漁村とそこに根付く文化を守っています。

漁師.jpでは年に数回、任期制自衛官に漁師の話をする機会をいただいていますが、その際にザ昭和な元船乗りの我が会長が決まって話すことがあります。

「自衛官の皆様も日本を守ってくださってきましたが、実は漁師たちも国を守っています。

漁師は海のことをよく知っている。沖に出て見慣れない船がいればすぐに通報し、古くから密入国や密輸を防いできた。バルチック艦隊を一番最初に発見をしたのも宮古島の漁師たちなんです。」

参考(ウィキペディア)

今回の和歌山市の事件に限らず、4月7日には千葉県の富津漁港で海に転落した20代女性を救助した71歳と80歳の漁師さんのニュースも報道されていました。なかなか普通はこの年代の方が咄嗟に救助することは難しいように思います。

昨年5月に起きた知床半島沖で沈没した観光船の捜索には盛漁期にも関わらず地元の漁師たちが総出で捜索に協力し、「この海のことは俺らが一番わかっているから」と中には数ヶ月も協力していました。

今月宮古島周辺で消息を絶った陸上自衛隊のヘリコプターの捜索にも地元の漁師たちが連日協力していると報道されています。

2年前になりますがオーストラリア沖でマグロ漁をしていた第15福積丸(静岡県焼津市)が、沈没しかけているインドシア漁船の救助行ったニュースもありました。救助に向かった距離は330㎞。

人命を優先し荒れた海での救助は海の怖さを熟知し海と共存している漁師たちでなければできない行動であり世界の海でも行われています。

事故は当然ないことが一番ですが、このように色々な場面で社会的な役割を果たしている漁師という職業をお伝えしたく書かせていただきました。

常に危険と隣り合わせで、一度沖に出たら頼りは自分だけのサバイバルをしている漁師たちの咄嗟の行動力は日頃から養われたものなのではないかと思います。

応援する私たちとしては漁師にスポットが当たることは嬉しい反面、このような事件が二度と起こらないことを願っています。

漁業人材デザイナー馬上敦子

異業種から「漁師増やそう!」

本日の水産経済新聞の一面に掲載いただきました。

取材を受けたのが今週の月曜日の午前10時。
PRパートナーがその時点から2件追加され118登録となりました。ありがたいことに毎日じんわり増えてます。

記事にもあるとおり、25%がIT,WEB,マーケティング、コンサルなどで他にもバラエティー溢れる企業からのご登録に記者も、なんで??どんな手を使ったの?って驚いてました。それは企業秘密です(笑)

来週は三浦の船主さんにご紹介いただき、三浦商工会議所の会議でプレゼンのお時間をいただけることになりました。観光地であり、海業を推進している三浦市の企業の皆様にお話しさせていただけるとは本当にありがたいお話です。

漁師って応援される職業なんだってことを漁師さんに知って欲しい!

応援したい人が応援して、応援される側に頑張っていただく、漁師の意識改革も含めて、そんな仕組みになるよう、7月の漁業就業支援フェアまでに全国制覇目指してがんばります!

みんなの力で漁師を増やそう!

漁業人材デザイナー 馬上敦子

キラキラの新入社員🌸 @豊海🚢

こんにちは。はじめまして。漁師.jpスタッフその5、Kと申します。

この4月から、新スタッフとして漁師jpでお世話になり働いています。 丸4年間働いた全く違う業界から転職してきました。まだまだわからないことだらけですが、刺激の毎日です。

さて、先日4月6日に、大洋エーアンドエフ株式会社様にて新入社員向け「漁業カイゼン講習会」を実施させていただきました。

この事業は、漁業の労働環境のカイゼンや海難の未然防止などの知識を持った漁業者である「安全推進員」 を養成することを目的としています。 今回は海上勤務9名、陸上勤務2名、計11名のフレッシュな皆さんと一緒に、私自身もまるで船に乗るつもりなのかという姿勢で講習会に参加しました。

内容は、船の上に潜んでいる危険をいかに減少し安全な環境へ”カイゼン”できるかを考える、それを怠らずに実践することがどんなに大切かということを理解してもらうものです。

例えば、滑る床に滑り止め加工を施す、頭上に頭をぶつけないようクッション材で保護する、使う道具は手に取りやすいよう整理整頓しておく・・・挙げだすとキリがないように感じますが、今回は皆さんに、どんな”カイゼン”が一番重要だと思うかを発表するワークを行っていただきました。全24個の項目より、一番だと思うものにピンクの付箋を、2番目だと思うものに黄色の付箋を貼ってもらいました。

ちなみに私も参加したのですが、次の通り回答しました。

1:危険箇所の警告及び緩衝材(私自身背が高く、頭をぶつける機会がそこそこあるので・・・)

2:日除けがある(学生時代、熱中症に苦しめられた経験があるので・・・熱中症危ない、とても)

皆さんあーだこーだ言いながらも、真剣に考えていただいた印象です。ぜひ船に乗ったとき、率先して取り組んでいただきたいと思います。

それから、講師より

「なぜ漁師を目指そうと思ったのか」

「漁師という仕事をもっと増やすには、どんなことをPRしたら良いか」

という内容で皆さんひとりひとりにお話しもしていただきました。

小さいころからの夢だった、ある人に影響された、たくさん稼ぎたい・・・

船内生活のイメージが付きづらいことが原因、SNSでもっと発信してほしい・・・

様々な意見が飛び交い、皆さんの意識の高さが伺えました。しっかりされています、私が皆さんくらいの歳の頃とは比べ物にならないくらい・・・(遠い目)

最後に、新入社員の皆さん、漁業管理部 部長役の樋口様、漁師.jpスタッフで写真を撮りました。

皆さんが着ているTシャツ、タオルは漁師.jpより皆さんへの入社のお祝いです。「写真撮るなら着よう!」と盛り上がってくれ、ほっこり。喜んでくれてありがとう。 皆さんとても良い笑顔です。

これから海へ出ていく皆さんも、陸上で支える皆さんも、充実した”安全な”生活が待っていることを祈るばかりです。応援しています。そのために、私自身も早く慣れないといけないですね。背中を押してもらいました。

共に頑張りましょう!!!

新卒漁師が増えている??

日本テレビニュースeveryに事務局長馬上がリモート取材の機会をいただき4/4に放送されました。

2002年から就業支援フェアを開催していますが、その当時は高校生から大学生(以下、学生)が全体の参加者のうち10%を切っていました。主催する私たちも転職者向けのフェアとして開催してきたためポスター等もハローワーク中心に発送し掲示していただいていました。

その後、少しずつ学生の参加が増え、フェア開催10年後には学生の割合が10%台となり、2017年ごろから学生のフェアへの参加が増え、その割合が20%台までアップしました。

2016年からフェアのPRポスターにも学生が参加しやすいような文言を入れようと運営会社とのミーティングで話をしたのを覚えています。

2017年から水産高校や専門学校を回る活動を始めたこともあり、先生方との繋がりができ、特に東京の専門学校の先生は毎年たくさんの生徒を連れて来てくれています。スマホの普及により「漁師」と検索しフェアのことを知れるようになったことも来場が増えた大きな要因です。

コロナの拡大によりフェアの来場者数は激減しましたが、

「どうなるかわからない世の中で自分のやりたいことにチャレンジしたい」

「生産者は何があってもなくならない」「自分の力次第では稼げる職業だ」

など若い方が考えを変えていくきっかけになったのか、学生の参加はますます増えてきました。

昨年6月に焼津でミニ就業支援フェアを開催した際、わざわざ遠方から参加してくれた就活生が複数いらっしゃいました。北海道から参加した大学4年生に話を聞いてみたところ、

「周りの友達が少しずつ内定をもらっている中、自分は漁師になるのにどう就活していいかわからず、とにかく話を聞きたいとここに来ました」とのこと。

7月に開催される東京フェアにくればもっとたくさんの出展団体と話をすることができたのに、漁師の就活ってどうしたらいいのかわからず焦っている様子でした。

それならばとオンラインで開催した漁師就活セミナーには同じようにどう活動していいかわからないといった学生が多数参加され、色々な話をすることができました。遠いのでとフェアの参加を迷っていた学生さんもセミナーをきっかけにフェアに参加してくれました。

こうした活動や、都道府県庁の水産担当者にお願いして県内の全部の普通高校にポスターを送っていただいたりで2022年7月の東京フェアは来場者のうち学生の占める割合が30%と最高記録となりました。

その方々がこの春漁師として全国各地でデビューします。

沿岸から沖合遠洋まで自分のライフスタイルに合ったところに羽ばたかれることでしょう。

お友達は普通の会社に就職していく中、漁師というまだまだ未知の職業に挑戦する彼らを心から応援しています。

がんばれ新卒漁師!

漁業人材デザイナー馬上敦子

漁師.jp2023年度始動!

さて、今年度も慌ただしくスタートを切りました。

今年度は何とか夏に向けて3ケ所分の就業支援フェアの予算をいただき、7月に福岡、東京、大阪で開催することになりました。この数年間、どうしたら低予算でフェアを開催できるか、私たちなりに努力してきたことも3会場での開催に繋がりました。

昨年度も開催した焼津でのミニ就業支援フェアも、今年も焼津水産高校の先生方のご協力もあり6月3日に開催します。こちらは事前登録制で来場者にどんな話を聞きたいか調査した上で出展団体を決めていく逆指名形式でのイベントです。

また、イベントに先立ち昨年好評だったオンラインセミナーも随時企画していきます。

そして今年度は初めて日本財団からの助成を受けられることになりました。今まで国の助成ではできなかった小中学生に向けた発信をしていきたいと思います。

これまで色々な取り組みをしてきたことでマスコミなどからのお問い合わせがとても増えてきています。全国各地のよい事例をご紹介して取り上げていきたいと思いますので、漁業者の皆様からの情報提供をお待ちしています。

できることなら良い事例を発信していくことだけをしていきたいところですが、残念なことにパワハラや雇用契約のトラブルの報告も尽きません。こうしたことに対応しない地域や団体があることですがる思いでこちらに電話してくる若者もいるのです。

こうしたことに目を背けていたら私たちの目指している漁師を増やすことは叶いません。増やす努力以上に減らさない努力をすること。

船内の人間関係、環境改善こそが最大の安全対策であり持続可能な漁業への道だと日々感じています。今後も私たちなりにできることを地道に取り組んでいきたい思います。

私たちの活動の普及をお手伝いいただける「漁師jpPRパートナー」を募集したところ3月31日までに114の登録がありましたが、そのほとんどが漁業と直接ご縁のない会社で、ありがたいことに漁師を応援してくれています。

漁師とは国民の皆様から応援される職業なんです。今年の漁師の日(7月第3週月曜日、東京で漁業就業支援フェアを開催)には「漁師ってなれるんだ!」「漁師やってみよう!」という流れになるように色々なことにチャレンジしていきたいと思います。

嬉しいことに本日から常勤スタッフが1名増えました!

全国の漁師さんのお役に立てるよう頑張ってまいりますので今年度も漁師.jpをよろしくお願いいたします。

漁業人材デザイナー 馬上敦子

漁師の仕事!まるごとイベント 漁業就業支援フェア2023夏 開催決定!

沿岸漁業から遠洋漁業まで漁師の仕事をまるごとご案内!

漁師さん、漁業会社や漁協の担当者などと直接お話をしていただけます。

3年ぶりに全国3会場での開催が決定しました。

【福岡】7月8日(土)

福岡ファッションビルABホール(福岡県福岡市博多区博多駅前2丁目10-19)

【東京】7月17日(月・祝)

東京都立産業貿易センター 浜松町館展示室2階(東京都港区海岸1-7-1 東京ポートシティ竹芝)

【大阪】7月22日(土)

マイドームおおさかCDホール(大阪府大阪市中央区本町橋2番5号)

時間:12時30分~16時(受付15時30分まで)3会場共通

静岡県焼津市でガイダンスをメインとしたミニフェアも開催いたします。

【焼津】6月3日(土)13:30~15:30(受付時間:13:20~15:00)

ウェルシップやいづ 多目的ホール ※焼津会場のみ参加は事前登録が必要です。

就活生歓迎!体験乗船やインターンシップの相談なども可能です。

転職、移住希望者、ご相談大歓迎!

すぐに漁師になりたい方から興味がある方まで幅広い方にご参加いただける全国版の漁師フェア!

全国の漁師と就業相談ができるの唯一のチャンスです。

#参加費無料 履歴書不要 

3/3漁師なひな祭り♪女子セミナー

漁師になりたいという女性からの声もあり、初めて女子だけのオンラインセミナーを開催しました。

どうせやるならひな祭りがイイ!と3月3日に開催。

まだまだ女性の雇入が進んでいない漁業界。

今まで開催してきたオンラインセミナーにも女性からの参加希望がありましたが、実は個別に対応してきました。

男性と一緒の話ではきっと質問などもしにくく、参加しても消化不良かなと思うのでそうしてきましたが、今回は女子だけ!いつも以上に楽しみなセミナーでした。

参加登録いただいた方が10名。その内訳は20代8名、30代1名、40代1名、平均年齢27.6歳となると益々楽しみ♪

今回、ゲストはオンラインセミナーでは3回目のご出演となった早田大敷の中井恭介さん(三重県尾鷲市)と、今を輝く女性漁師の岸本希望さん(天洋丸・長崎県雲仙市)

そして、漁船に乗り込み漁師のありのままの姿を撮影している船上カメラマンの神野東子さん(北海道釧路市)、水産庁で就業者対策や水産女子プロジェクトの担当をしている若いけどしっかり者の松澤藍夏さんと、これ以上ないサポート体制での開催となりました。

まずは私の方からセミナーでは定番の日本の漁業の現状についてご説明。日本の漁業者男女別人数なども漁業センサスからご紹介しました。

中井さん岸本さんにはそれぞれの漁業についてリアルなお話いただきました。

今回のメインテーマ「女性でも漁師になれるんですか?」については、漁師.jpの300件近い求人情報の中から女性の就業について調査を行い、ご紹介させていただきました。

この調査で、漁業現場でも女性を採用したいという会社は一定数あることがわかりました。セミナー当日、こういった会社様からの声を参加者にお届けし、求人情報を共有させていただきました。

新人女性漁師の岸本さんからは漁師になった体験談をお話いただきました。親族や知り合いに漁師がおらず飲食店で働いていた岸本さんはコロナ禍で別の職業を考えた時に昔から憧れていた漁師の世界に飛び込みました。このエピソードはちょうど3月3日の朝放送された九州朝日放送のアサデス。でご紹介いただいています。

3/3九州朝日放送 アサデス。

その後は参加者からいただいた質問にゲストの皆様とお答えしていきました。

参加者の質問で一番奥深かったのが、

「漁師の皆さんはどんな気持ちで海と関わっていますか?」という質問でした。

質問された大学生は漁業の体験などの経験がありその時に海の生き物を殺めるという行為に直面し、どう考えたらよいかわからないけれどそれを生業にしている漁師さんに直接質問ができないままモヤモヤした気持ちで今回のセミナーに参加され、「こんな質問をしたら場の雰囲気を乱してしまうかもしれませんが」と前置きをしたうえで事前にこのようなご質問をしてくれました。

これに対し、私自身なんて答えたらいいのかわからずにいましたが、ゲストの皆様が本当に真摯に対応してくださいました。岸本さんも私もこの問いを自身のInstagramに投稿し漁師さんからいただいたメッセージをセミナーの中でご紹介させていただきました。

途中チャットでは「漁師を応援したくてこのセミナーに参加したいと思っていたので、神野さんのような形で応援することもできると知れてよかったです」といったメッセージもありました。

水産庁松澤さんからは自身が水産庁に入庁するきっかけなど他ではなかなか聞けないエピソードも語られ、また特別参加されていた岸本さんの会社の女将さんである竹下敦子さんからも、女性漁師を雇い入れた経験をお話いただき、素晴らしいゲストと参加者との90分が私にとってもとても素敵な時間になりました。

女子セミナー終了後の参加者が退出した後のトークをYouTubeで配信しています。ぜひ女子セミナーの舞台裏を覗いてみてください。

終わった後の達成感をゲストのみんなで共有できるのも実はとてもうれしい時間です!!

オンラインセミナーは企画、参加者募集からゲスト決定、当日運営、アンケートのとりまとめ、編集まで私とスタッフの二人で行っています。大変といえば大変ですが、多くの方に出逢い、その方が漁師を目指したり漁師のファンになってくれたらそれでイイ。いえ、それがイイ!

昨年初めて開催した「漁師就活セミナー」に参加いただいた大学生の何人かがこの春大学を卒業し、漁師になると報告がありました。こんなうれしい春はありません!こころから応援しています!

漁業人材デザイナー 馬上敦子