漁業就業支援フェア 来場者プロフィール
漁業就業支援フェア 来場者プロフィール
(2014年12月20日東京会場 開催結果より)
漁業就業支援フェア 来場者プロフィール
(2024年7月 福岡・東京・大阪 開催結果より)
【年齢】(会場別平均)
7月6日 福岡 :38.3歳
7月17日 東京 :32.5歳
7月22日 大阪 :31.1歳
【現在の職業】(単一回答)
10代~50代まで、漁業就業支援フェアに訪れた来場者の年齢層は幅広く、属性も様々ですが、来場者のおよそ半数が10代、20代の方という結果になりました。学生さんの来場が増えており(27.9%)、漁業に関心のある子供が増えていることがわかります。
転職の選択肢のひとつに、漁師を検討している方が多いようですが、新卒でも漁師という仕事を意識している方が年々増えてきている印象です。
漁師になりたい気持ちに年齢も現在の職業も関係なく、「漁業就業支援フェア」には、毎回大勢の方にお越しいただいています。
【来場者の声】
- 魚が好きなのでフェアに来てみました。将来の仕事を考えるキッカケになればと思っています!」(18歳/高校生)
- 「30歳を目前に転職を考えています。営業職をしてきましたが、これからは自然に関わる仕事がしたいと思い、来てみました」(29歳/会社員)
- 「今日は嫁さんと子供(2歳)と家族3人で、漁師の仕事に関する資料を集めるために立ち寄りました。フェアの様子も垣間見れたのできたので、次はゆっくりと漁師の方々と話ができたらと思っています」(35歳/会社員)
- 「漁師の仕事には昔から憧れていました。3回目のフェア参加になりますが、だんだん仕事のイメージが具体的になってきています。縁があったら転職したいと思っています」(35歳/会社員)
漁師になりたい!その気持ちに経歴は関係ありません。実際、この就業支援フェアをきっかけに漁師の仕事を始めた方は、ほとんどがまったく別の業界から飛び込んだ未経験の方たちです。
【これまで経験した仕事内容】(複数回答)
まるごと相談ブースでは、「体力を使う仕事を経験してなくても漁師はできますか?」といった相談を時々受けています。参考までにフェア来場者のプロフィールを見てみると、これまでの経験職種で一番多いのは接客・販売・サービス業(37.7%)で、次いで技術職・専門職(20.6%)となっています。農林漁業系の仕事に携わった経験のある人は意外と少なく、来場者の多くが漁業未経験者といえそうです。
「漁業就業支援フェア」では、漁師の仕事への理解を深めていただけるよう、数回に渡りガイダンスを開催、また個別相談に応じる”まるごと相談ブース”も用意しています。もっと踏み込めば、出展者ブースの漁師のみなさんとの話し合いから、漁師の仕事の現場を知り、迷っていたことがクリアになる人もいるかもしれません。一日体験を用意している出展者もありますから、実際に経験してからじっくり考えてみてはいかがでしょうか。
【来場者の声】
- 「アルバイトをしています。就職をしてやりがいのある仕事をしたいと思っています。それが漁師の仕事なのかわからないけれど、興味があったので来てみました」(21歳/アルバイト)
- 「僕自身は今すぐにでも漁師になりたいけれど、実は家族が反対しています。総合相談ブースで相談をすると、『時間をかけて説得しましょう』とアドバイスをもらい、気持ちが軽くなりましたし、フェアの熱気からパワーをもらったような気もします」(31歳/会社員)
- 「若い時に漁師を経験しましたが、結婚を機に転職をしてシステムエンジニアをしています。子供たちも独立し、もう一度、自分の夢を叶えたくフェアにやって来ました」(55歳/会社員)
【来場の目的】
(単一回答)
フェアの事前アンケートでは、「今すぐにでも漁師になりたい」という人は17.8%、「近い将来漁師になりたい」という人が24.6%。ここまでのみなさんを「漁師希望者」と位置付けるなら、フェア来場者の半数以上が、「漁師の仕事はまだ検討中」の方々のようです。でも、それでもいいんです。「漁業就業支援フェア」は、漁師という仕事を知ってもらう”はじめの一歩”をバックアップさせていただく場でもあります。
「情報収集して考えたい」という方たち(29.2%)のためにも、フェアでは資料を多数用意しています。さらに情報を収集するなら、漁師の仕事について説明してくれるガイダンスへの参加や、まるごと相談ブースの利用もおすすめです。まずは、「漁業就業支援フェア」の機能を知り、有効に活用してみてください。
【来場者の声】
- 「釣りが好きですが、それが仕事となると、どうかわからないので、漁師さんに話を聞きにきました。思ってた以上にきつい仕事であることを丁寧に説明してもらい、かえってヤル気が出てきました」(33歳/会社員)
- 「今回は、彼女と一緒にフェアに参加して、漁師さんの話も一緒に聞いてもらいました。僕自身、とても気になる漁師の仕事がありました。これから、そのことについて彼女と話し合おうと思います」(28歳・アルバイト)
- 「営業の仕事をしていて海外に駐在しています。若いときから憧れていた漁師の仕事に就きたくて、今回は帰国した足そのまま来ました。フェアの参加もこれで3回目になります。転職のタイミングをうかがい、いつかは漁師になりたいと思っています」(32歳/会社員)
事前に、「フェアでどんなことを知りたい、聞きたいか」という質問にも答えていただきました。
【漁業就業に関して知りたいこと】(複数回答)
来場者のうちおよそ半分の方が「労働環境・条件」について聞きたいと考えていることがわかります。実際に自分はこの会社で働く条件に見合っているのか、果たして働く環境はどのような感じなのか。実際に働いているところを具体的にイメージしたいと思っている方が多いようです。
漁師になることに前向きな様子が伺えます。
漁業就業支援フェアでは、作業内容に関することから生活環境、支援制度に関することまで、幅広く話を聞くことができます。漁業全般について聞きたい方は、まるごと相談ブースまでお越しください。気になることはどんどん質問してみると良いでしょう。
「漁業就業フェア」の来場者は年齢も職業も目的も様々です。お気軽にご来場ください!
入退場自由
入場無料
履歴書不要
家族連れ歓迎
服装自由
未経験者歓迎
※参考までに・・・
【出展者はココを見ています!!】
では、フェアに出展されている各漁業者さんたちは、来場者さんとの面談において何を重視しているのか・・・
2024年夏のフェア出展者にアンケートを行いました。
【来場者との面談で重視している項目】(複数回答)
1番は経験でも資格でもない!出展者全体の8割以上が、「漁業への熱意」だと回答しています。
もちろん各漁業者さんによって重視する部分は様々です。若い人材を欲しているところもあれば、逆に体を動かす部活動や仕事の経験がある方を求めているところも。住む地域によっては家族の理解をしっかり得てほしいと考えるところもあります。
それでも「熱心に話を聞いてくれたのが嬉しかった」「体験乗船の予定まで決まり、その前向きさに驚いた」など、来場者の熱意を喜ぶ声が多いのは事実です。
出展者は真剣です。ぜひ来場者のみなさんも前向きに、気になること疑問なこと、どんどんぶつけてほしいと思います。
○来場者の声
◆「ネット等では知る事の難しい実体験など、リアルな声を聞けて勉強になりました。良い方たちばかりで、漁師さんへのイメージも良い意味で変わりました。」
(福岡県・34歳 男性)
◆「女性NGの場合も多く、ハードルが高いと感じました。でも海や魚に関わる仕事に興味があるので、漁師に限らず探したいと思います。」
(東京都・42歳 女性)
◆「これまで夢を描いていたのが、実際に話を聞いて現実的に考えるきっかけとなりました。」
(神奈川県・15歳 男性)
◆「無知な状態での参加でしたが、漁師という仕事の中でも色々な種類の業務内容があること、漁師という仕事をする上で先ず何をしたら良いかなど、すごく分かりやすく教えてもらいました。」
(大阪府・17歳 男性)
※出展者・現役漁師たちからのメッセージ
◎ 富山県の先輩漁師より(定置網漁業)
漁業就業支援フェアに出展をはじめて10年ぐらいになります。フェアで参加者から「漁師というのはどんな仕事なんですか?」と聞かれれば、正直に「危険、汚い、きつい」と話します。だけどね、驚いたことがありました。漁師の仕事体験で実際に乗船した8割の人が、船からおりて「漁師の仕事ってかっこいいですね!!」と言うんです。一生懸命働いて、魚が釣れて、それがお金に反映されるのを間近に見て、「かっこいい!」と言っているらしいのですが、それを、飛び散った鱗や海草がついた顔をして言うんです。「かっこいいと言うけど、お前、自分の顔を鏡見てみなよ!」と笑いながら返しましたが、とても感動しましたね。そんなふうに思ってくれる若者が一人でも多く漁師になってくれると、漁業にも未来があると感じました。
◎ 佐賀県の先輩漁師より(小型定置網などの漁業)
漁業就業支援フェアで、いつも感じるのは、来場者はいつも真剣だということです。正直、どこまで漁師という仕事に向き合おうとしてくれているのか、最初は半信半疑でした。ですが、とんでもない。私たちのブースに来て、質問をぶつけてくる来場者に、こっちが真剣にさせられています。話し合う際に気を付けているのは、漁師の仕事は甘くないということを、きちんと伝えることです。また、地域性についても話をします。なかには転職するだけでなく、住まいも変わる人もいるわけですから、その土地で生活していく覚悟についても話しあうようにしています。何がポイントで漁業の仕事に就くか、どの親方を選ぶかは、相性で見る部分も大きいかもしれません。通じ合うものがあるかどうか。それは来場者も感じていることでしょう。ある意味、お見合いですから、相手についてしっかり知ること、話し合うことが大事ですね。