こんにちは。漁師.jpスタッフその4ことそのよんこです。
11月上旬、私は岩手県釜石市大槌湾上でほたての貝殻洗浄をしていました。まさかの漁師へ転職??
遡ること1ヶ月。事務局長より突然のお言葉。
「漁村体験行ってみたい?」
2つ返事で飛んで行った先は、岩手県釜石市。11月の岩手県は寒いと担当者に脅され(?)防寒着をいっぱいつめたキャリーケース片手に東京から6時間かけて行ってきました。期間は5泊6日。体育会系出身でもなく、現在も運動習慣のない私。さてさて、無事に乗り切ることができるのでしょうか。
初日3日間は漁師さんの元で現場研修。受入先は、ほたて、わかめ養殖の親方と新人漁師さん。親方は年齢=漁師歴という笑顔がとっても素敵な方。新人漁師さんは親方の指示のもと、寡黙に作業をされいきます(しゃべるとおちゃめ)
なたのような刃のない包丁を使って、ほたての表面についたザラボヤや貝などのゴミを取る作業。いわゆるほたての貝殻洗浄です。この作業を2日目は海上でやりました。
朝の光にさわやかな風。
キラキラと光る水面がとても綺麗。
作業で熱くなった体に風が心地よくぬけいてきます。
そして、穏やかな海上に響く「ドン、しゃり、しゃり」という作業音。
「これって最高の職場なんじゃ…」
と、思ったのもつかの間、「腰が痛い…」
やはり、作業は大変。ほたての入ったかごは重いし、座って前かがみでの作業が続きます。普段パソコン座り作業の私は翌日から筋肉痛地獄に見舞われました。
合間の休憩タイムがとっても嬉しい。漁師さんは休憩上手。体力勝負なので合間にちょこちょこ食べたり飲んだり。約7時間の作業でしたが、思ったより疲れずに作業ができました。
3日目は、かご漁に連れて行っていただきました。親方と新人漁師さんの息のあったコンビネーションでどんどんあがってくるかご。
かごに魚が入っているととっても嬉しい!!この日の収穫はタコ5匹とどんこ2匹。魚倉に入れる作業のお手伝いをしました。タコはずっしり重くにょろにょろと動くため、ききわけのない中型犬を散歩させている気分に。
その後は研修生にヒアリングへ。漁師.jpが支援している研修制度を使っている新人漁師さん達に会うことができました。書類の先にある漁師さんの生活。漁師さんの仕事や生活というものをよりリアルに感じ、漁師像がクリアになった瞬間でした。
岩手県の漁業や環境問題について座学を受けたり、担当者に漁港巡りにつれいていっていただいたり。とにかく盛沢山の6日間。そんな漁業研修の最終日は…
定置網(萬宝丸)体験乗船
AM3時出港。真っ暗闇の港の中で船だけが煌々と輝いています。その中、出港準備に追われる乗組員。
桑の浜漁港から出港して、下り松漁場で網おこし1回。ほっちょか漁場に移動して網おこし2回。その後、6時半に釜石漁港で水揚げ。9時帰港という6時間の定置網漁師の仕事密着!!
「かっこい~!!!」
そう叫ばすにはいられない網おこし。漁師さんが必死に網を引き揚げている姿は圧巻です。
網が小さくなってくると網にはいった魚の姿がだんだん明確に。この瞬間はわくわくします。今日は何が獲れているのかな?
さて問題です!この写真の右下の魚は何でしょうか??
正解は「まんぼう」 なんと、小さいまんぼうがはいっていました。まんぼうは気づいたら、解体済。このあたりはまんぼうを食べるということで体験乗船後はまんぼうの刺身を酢味噌でいただきました。
港に戻ってきた後の乗組員は朝食を食べて網の補修作業にいかれました。みなさん、いつまでも体調に気を付けて仕事がんばって下さい!
最後になりましたが、受け入れてくれた釜石市の漁師さん、6日間家族のように面倒をみてくれた民宿の方々、岩手県の担当者の方々、心から感謝申し上げます!そして、1週間も漁業研修にいかせてくださった会長、事務局長、不在時に対応してくれたKITAIさん、ありがとうございました。
奥深い漁業の世界。よんこの体当たり体験は今後も続いていきます!
【最近の漁師.jp】
先日、研修報告会と忘年会が終わり、年末モード…と行きたいところですが、事務所内は2月のフェアの準備にフルスロットル。その合間に事務局長とKITAIさんは水産高校のガイダンスへ。お土産にマドレーヌならぬマグレーヌをいただきました。お味はいかに…