日本テレビニュースeveryに事務局長馬上がリモート取材の機会をいただき4/4に放送されました。
2002年から就業支援フェアを開催していますが、その当時は高校生から大学生(以下、学生)が全体の参加者のうち10%を切っていました。主催する私たちも転職者向けのフェアとして開催してきたためポスター等もハローワーク中心に発送し掲示していただいていました。
その後、少しずつ学生の参加が増え、フェア開催10年後には学生の割合が10%台となり、2017年ごろから学生のフェアへの参加が増え、その割合が20%台までアップしました。
2016年からフェアのPRポスターにも学生が参加しやすいような文言を入れようと運営会社とのミーティングで話をしたのを覚えています。
2017年から水産高校や専門学校を回る活動を始めたこともあり、先生方との繋がりができ、特に東京の専門学校の先生は毎年たくさんの生徒を連れて来てくれています。スマホの普及により「漁師」と検索しフェアのことを知れるようになったことも来場が増えた大きな要因です。
コロナの拡大によりフェアの来場者数は激減しましたが、
「どうなるかわからない世の中で自分のやりたいことにチャレンジしたい」
「生産者は何があってもなくならない」「自分の力次第では稼げる職業だ」
など若い方が考えを変えていくきっかけになったのか、学生の参加はますます増えてきました。
昨年6月に焼津でミニ就業支援フェアを開催した際、わざわざ遠方から参加してくれた就活生が複数いらっしゃいました。北海道から参加した大学4年生に話を聞いてみたところ、
「周りの友達が少しずつ内定をもらっている中、自分は漁師になるのにどう就活していいかわからず、とにかく話を聞きたいとここに来ました」とのこと。
7月に開催される東京フェアにくればもっとたくさんの出展団体と話をすることができたのに、漁師の就活ってどうしたらいいのかわからず焦っている様子でした。
それならばとオンラインで開催した漁師就活セミナーには同じようにどう活動していいかわからないといった学生が多数参加され、色々な話をすることができました。遠いのでとフェアの参加を迷っていた学生さんもセミナーをきっかけにフェアに参加してくれました。
こうした活動や、都道府県庁の水産担当者にお願いして県内の全部の普通高校にポスターを送っていただいたりで2022年7月の東京フェアは来場者のうち学生の占める割合が30%と最高記録となりました。
その方々がこの春漁師として全国各地でデビューします。
沿岸から沖合遠洋まで自分のライフスタイルに合ったところに羽ばたかれることでしょう。
お友達は普通の会社に就職していく中、漁師というまだまだ未知の職業に挑戦する彼らを心から応援しています。
がんばれ新卒漁師!
漁業人材デザイナー馬上敦子