水産庁から漁港における釣り利用・調整ガイドライン(案)が公表されました。
釣り客と漁師のトラブルの話、よく聞きます。
時には漁具などに損害が発生することもあり大きなトラブルに発展することもあります。
私は漁師を増やす仕事をしているので漁師さん寄りではありますが…
漁師になる人の多くが
「子供の頃おじいちゃんと釣りをして漁師になりたいと思った」と漁業就業支援フェアなどのイベントに参加してくれる人が多いので、子供達が楽しく釣りができる場は漁業界にとってとても大事な場所です。
この場所がなければ漁師の卵が育たないのです。
今回公表されたガイドライン案が一つの指針となり、それぞれがマナーを守り漁港などが子供たちにとって楽しい場所になることを切に願います。
先日、仙台で開催された会議で沖合船の方の発言に心が温まりました。
「船が港に戻ってきたときに釣り客の家族がいることがあるけれど、どいてもらった後、獲れた魚を子供にあげています。こうしたことで漁師に興味を持ってくれる子がいるかもしれない。」
こうしたちょっとした思い出から漁師の卵が漁業就業支援フェアに足を運んでくれることがあるのかもしれないなって嬉しく思いました。
昨年から募集している、漁師.jp PRパートナーに週刊釣りニュースさんや遊漁船の宿、遊漁船の方が登録しイベントのPRに協力してくださっています。
釣り客と漁師が、今後お互いによい関係で共存していくために私たちも漁師を応援しますと言ってくださいました。
漁師.jpはたくさんの場所に種を撒くのが仕事です。こうした問題を解決できる力はありませんが、その種が芽を出し、育ち綺麗な花が咲くよう、卵が大きな魚に食べられてしまわないよう現場の皆様の力をお借りし地道に取り組んでいきたいと思います。
漁業人材デザイナー馬上敦子