こんにちは!漁師jp馬上です。
年度末から目まぐるしい毎日が続いています。
あっという間に終わってしまった2024年度でしたが、個人的には6月に焼津港で開催した「漁師の仕事!船と漁業を知る授業」は、初めての開催であり、さらに1週間前に突然発生したトリプル台風の影響で準備などが大変でしたが、目標であった100人を超える方々に参加いただき、終わった後の達成感はひとしおでした。
水産高校の先生方や漁業会社の方々が私たち同じ気持ちでいてくださったことが、イベントの達成感をさらに大きなものにしてくれました。
今年度も6月1日(日)に開催する予定で、現在準備を進めています。 すでに全国の水産高校の先生方から「今年も参加します!」とご連絡をいただいており、大変楽しみにしています。 そして、中学生の方からも県外からのお申込みをいただいています。
「焼津港に200人を集めよう!」を合言葉に、皆様の惜しみないご協力に支えられています。
2024年度は、2社から社員研修の講師のご依頼をいただき、計4回の研修会を開催させていただきました。 以前、こちらのお喋りnoteにも書いた長崎県の東洋漁業さんについては、近海まき網の乗組員の方々向けにお話をさせていただきました。
3月には、岩手県の濱幸水産グループの陸上社員の方々向けにお話をする機会をいただきました。
終わってみたら2時間も話していましたが、たくさんのご質問もいただき、私の話にこうして耳を傾けてくださる方がいらっしゃることを大変嬉しく思いました。
どちらの研修会もタイトルは 「選ばれる船であるために」
この研修は、私が20年間担い手対策の事業に関わってきた中で、今感じている想いを包み隠さずお話する時間です。
「私だってこんな話をしたくない。でも私以外にこんな話をする人がいないから、嫌われても言います。」
「若い人がハラスメントで辞めると言った時に、目を背けないで欲しい。」
時にはこんな呼びかけをさせていただきます。
初めてお会いした濱幸水産グループの方々は、驚かれたかもしれません。
それでも終了後のアンケートを見ると、「共感した」「私も向き合います」というような内容が多くて安心しました。
研修会終了後、濱川社長からは
「これまでの考え方を反省する点があると気づかされる研修会だった。 これから総務も経理も関係なく、社員が一丸となって乗組員を支えるような体制を作りたい。」 というお言葉をいただきました。
また、 「こんな話を教えてくれる人はこれまで誰もいなかった。わざわざ遠くまで来てくれてありがとう。」とも言っていただきました。
濱幸水産さんは、遠洋まぐろ船11隻、さんま船3隻、沖合底曳船4隻を所有する、日本でも有数の船団を所有する会社です。
会社は大きいけれどとてもアットホームで、社長が自ら動き、社員の皆様が一緒にお昼ご飯を食べている食堂の様子をInstagramを通じて羨ましく見ていましたが、実際にお会いした皆様もそのままでした。 この方々が今まで以上に乗組員の方々に向き合われたら、まさに鬼に金棒だと嬉しく思いながら帰京しました。
私たちの活動は、団体の名前の通り「漁師の確保育成」ですが、それ以上に大切なことは「定着」、つまり漁師になった人を減らさない活動であり、そのためには 「選ばれる船になる」という意識を持つことが重要です。
20年前、初めて「陸とは違う」と言われたときは、「そうだよな」と思う自分がいましたが、3年前に独立してから、せっかくなら漁師jpにしかできない仕事をしようと様々な活動をしています。
漁師jpの女子3人は、育った環境も性格も全く違うのですが、目先のことだけでなく、
『未来の未来の漁業を良くしたい』という気持ちは共通して強く持っています。
そうした想いのある仕事ぶりから、会長からは早く二人に役職を付けてやるようにとずっと言われてきました。
私なりに二人の成長を待ち、この4月から係長として仕事をしてくれています。
ひとりは「これまでやってきて少し自信がついたので係長になります。」
もうひとりは「責任をもって自分をさらに成長させたい。」
こんな風に引き受けてくれましたが、私としては何よりも漁師さんのためになりたいとこの仕事を選んでくれていることが嬉しい。
6月1日の焼津でのイベントを皮切りに8月までイベントが続きます。
漁師.jpをもっと進化させ、漁業界をもっと良くして、漁師になりたいと言ってくれる若者を増やしたい、という気持ちを大切に、2025年度も頑張っていこうと思います。
今年度もご支援ご協力よろしくお願いいたします。
続々と参加登録が来ていて嬉しい~! 漁業人材デザイナー 馬上敦子