漁師フェア2024 女性漁師トークショー

漁師の仕事!まるごとイベント漁業就業支援フェア
夏の3会場が終わりました。
漁師.jp馬上です。参加いただいた皆様、ご協力いただきありがとうございました。

≪結果≫
福岡 出展53団体 来場者53名
東京 出展80団体 来場者174名
大阪 出展73団体 来場者89名
来場者合計316名

全会場で来場者が伸び悩み、主催者としては皆様に多くの面談の機会が用意できなかったことについて大変申し訳なく思っています。

コロナの前、東京会場だけで450名が集客できたころに少しでも近づけるよう今後も努力していきたいと思います。
PRについて、出展団体の皆様や㏚パートナー様からもSNSでの発信やポスターの掲示などにご協力いただき心より感謝申し上げます。直前には多くの方がSNSで投稿してくださったり、
「もっとポスターやチラシを送ってくれたら頼んでくる」
といった連絡もいただき、そうしたひとつひとつの行動が私たちの励みになりました。

全国規模の漁師の就職イベントは日本唯一であり、それを私たちが担わせていただいていることは責任重大です。
このイベントが20年続き、私がまだ漁師の右も左もわからないころから色々な方に協力いただきここまでやってきて、今はやっと🔰マークが取れたぐらいなスタッフ2人と準備してきました。
通常この規模のイベントであれば、運営のほとんどを業者さんに委託し、主催者は指示と確認だけするのでしょうが漁師.jpはあえて極限まで外部委託せず、かなりの部分を自分たちでやるようにしているので4月からずっと緊張感のある事務所でした。
次への課題はありますが、来場者が少なかった以外はやり残したことはなくブースコンテストやセミナーの開催など新しい取り組みもしました。

今回開催したセミナーは下記のとおり。
≪東京≫
●遠洋マグロ船の渡木一等航海士の本音トークセミナー
≪大阪≫
●邑久町漁協(岡山県)持続可能な牡蠣養殖業と国際認証について
●海なし県出身漁師未経験から女性漁師に!天洋丸岸本希望トークショー
それぞれ全く違う内容でどのセミナーも有意義なものとなりました。

中でも私が一緒に話をさせていただいた女性漁師岸本希望さんのトークショーはすごく大きな開催の意味があったと思っています。
これまでも人手不足と言われている漁業ですが今後ますますの人手不足で、すでに5年後が心配な漁村が多く存在しています。
私たち漁師.jpはこれまでも女子セミナーを開催したり、女性漁師を受け入れの意識調査を行ったりしてきました。
出展団体をみると女性を受け入れたいと意思表示をしてくる団体が年々増えています。ただ実際に受け入れたことがないのでどう準備したら良いかわからない、といった課題もあります。
のぞみさんのトークショーはこれから漁師になりたいという女性にも聞いていただきたい内容でしたが、女性受け入れを検討している漁業関係者の方にもぜひ聞いていただきたいので、会場できけなかったという方はぜひこちらのYouTubeをご覧ください。

のぞみさんの話している姿を遠くから見守っていた㈱天洋丸の竹下千代太社長にも最後にお話をしていただきました。そして、水産庁の担い手事業担当の女性にも一言いただきました。

まだまだ女性が働きやすい環境ではない日本の漁業ですがここ数年で全国的に女性の漁師が増えたように思います。女性がはいることにより漁村が明るくなったといった声も聞くようになりました。
就業人口が減少していくこれからの時代に女性が活躍できる浜にしていくこともひとつの解決策なのではないかと思い、こうしたトークショーを開催しました。

トークショーを聞いた女性の中には漁師になりたいという夢がある方もおられました。まだまだ女性が働きやすい環境とは言えませんし、そもそも男性からしても厳しい産業です。

それでも「漁師になりたい」という若者が就業支援フェアには集まってきてくれます。
こうした方々が楽しくやりがいをもって続けていけるようにしていきたい…

たくさんの方の力を借りて「より良い漁業」を目指していきたい!
暑い夏の熱いフェアが無事に終わり、また次に進んでいきます。

漁業人材デザイナー 馬上敦子