山口県 New Fischerの集い

こんにちは!漁師.jp馬上です。

今年に入り連日県庁の方と仕事をさせていただく機会が続いています。

各県の取り組みを聞かせていただき意見交換できることは私にとってもとても有意義です😊

1月27日(土)に山口県で開催された研修生の集い及び経営基礎研修会に参加させていただきました。

この会は国と山口県の研修制度を利用して漁業就業した就業後数年の漁師さん、現在研修中の漁師さんが集まり、漁業就業に役立つ知識の勉強会と県内の先輩後輩漁師が顔を合わせ意見交換をする場です。

少しずつ形を変えながら毎年行っているとのことですが、こうした機会に移住した者同士が悩みを共有したり、県内でも地域によっての違いを聞いて改善点を見つけたり、そんな中で仲間意識が芽生えることを考えるととても意義のある会だなと思いました。

参加者の多くが自身で船を購入し漁獲する独立型漁業の漁師さん。

最初の講義はヤンマー船用システム株式会社様より

「漁船とエンジンの整備及びトラブルについて」のお話でした。

専門的で私にはなかなか難しい話でしたが、参加者の多くが真剣なまなざしで話を聞いていました。

県の方に伺った話では、研修生の多くが最初は船齢の高い中古船を購入するため、エンジンのトラブルは多いそう。なのでこうした機会にしっかり知識を身に着け事故のないようにしたいとのことでした。

安全対策、大事ですね!!

続いて私の方からは、

「全国の新規漁業就業者を取り巻く実情」と題し、1時間ほどお時間をいただきました。

県からお題をいくつかいただいた中でも「漁業就業を続ける意義」を意識してお話させていただきました。

皆さんの中にはもしかしたら都会での人間関係が嫌で、船を買って田舎でのんびり漁師でもしようと思った方もいるかもしれない。

移住してわかったと思いますが田舎の方が人間関係は密ですよね。

お祭りには駆り出される。

消防団に入らされる。

近所のおばちゃんが突然家に来る。

大変かもしれないけれど、こうしたひとつひとつが漁村を守り、日本を守っている。

皆さんのような方がいて初めて漁村が活気付く。

こうしたことも漁業就業の意義であり皆さんの役割になっていることを受け止めて頑張ってほしい。

こんな内容と私たちの活動などをお話しました。

このあと各テーブルで意見交換し、今の悩み事や先輩からのアドバイスなどどのテーブルも真剣かつ楽しそうに話に花を咲かせていました。

「自身の目指す漁師像」というテーマもあり、最後に各テーブルの代表者がとりまとめた内容を発表されました。

・稼ぐ、一人前になる

・漁業収入の向上を図れるよう、色々な漁業を試して収入の安定を図る

・漁業種類の幅をもっと広げたい。

・漁獲量が減っている中、どうしたらよいか考えながら漁をする

・雇用型と独立型では仕事の大変さ、作業時間が違う

・漁師はお金もかかる、支援の情報が欲しい。住居の支援は必要だ。

・研修以外にも漁法を学んだ方がよいとアドバイスを受けた

などいろいろな視点から発表がありました。

そして…

・時間を取られるが地域に貢献できる漁師になる

・就業フェアを知って漁師になりたいと思った。フェアの必要性を感じもっと知ってもらいたい

こんな発表をしてくださったグループもありました。

嬉しいですね!

休憩時間に、

「自分も同じような話を地域の学校で話ているんです。一緒に頑張りましょう。」

と声をかけてくださった防府市の満漁丸小林さん

他にも終了後に声をかけてきてくれた前向きなNewFischerたち!

嬉しいかったです!!

長年の取り組みでこうした素晴らしい会が開催され、県内の若手漁師の繋がりは定着へのカギにもなるのではないかと思います。

最後に記念撮影✨センター席をいただき誠に恐縮です。。。

終了後、運営の皆様と懇親会をさせていただきました。

山口県庁の皆さんとここでも

「どうしたら山口県の漁業を盛り上げられるか」と、反省会をしながらこんなことはできないかと話していたら4時間も居酒屋さんに居座っていました(笑)

本番も含めると約8時間、山口の漁業にどっぷりと浸かった土曜日🐡

実は山口県庁さんとは私がこの事業を始めた時からの一番長いと言っても過言ではない20年のご縁。

今回お会いできなかった県庁の皆様やこうして招いてくださる現在のご担当の皆様とのご縁をこれからも大切にして、「漁業就業を継続する意義」について一緒に考えていきたいものです。

山口県の皆様、この度はありがとうございました。

漁業人材デザイナー馬上敦子