「地域の文化継承も担う漁師さんたち」

漁師.jpスタッフのKです。

先日お喋りnoteで漁師さんたちの植樹についてご紹介しました。

「漁師ナビ」内で海と向き合う漁師さんたちの活動を掲載するために募った、各都道府県の写真。改めて、ご協力ありがとうございます。

今回はお祭りです。いただいたお祭りの写真をこちらで紹介させてください。

日本各地の文化や伝統を継承する漁師さんたちは、海に対しての”感謝”、大漁安全の”祈り”をこめてお祭りにも参加しています。


◆福岡県◆ ~アリアケスイサンさんよりご提供~

福岡県大川市にある風浪宮という神社のお祭り。
漁船で筑後川を下り有明海まで行って碇を下ろし、潮が引いて干潟が現れると祭壇を作り神事が行われます。
祭壇の脇には豊漁を祈願して海苔網も捧げ、神事が終わると、潮が満ちて船が浮くまで潮干狩りに興じるそうです。

神社行事 | 風浪宮 (ofurousan.or.jp)


◆三重県◆ ~幸積丸さんよりご提供~

伊勢湾に浮かぶ人口400人あまりの小さな島「神島」。そこで2018年まで行われていた「ゲーター祭」。

元日の夜明け前に、災いをもたらす「アワ」と呼ばれる白い輪を退治し、新しい年の日の出を迎えていたそうです。200本を超える竹でアワを突き上げ、海に生きる男たちは、新年の豊漁と島の平穏を神に祈っていました。

【島Column】百島百祭 #02 三重・神島のゲーター祭|ritokei(離島経済新聞)


◆北海道◆ ~北海道漁業就業支援協議会さんよりご提供~

・江差・姥神大神宮渡御祭

北海道最古のお祭りとも言われる江差・姥神大神宮渡御祭。今年は4年ぶりにコロナ禍以前の形式で開催されるそう!8/9から8/11です!

2023年 江差・姥神大神宮渡御祭 開催情報|日程・駐車場・会場コース・見どころ・交通規制 – おおむね観光ちゃんねる|旅行エンタメ情報サイト (kanko-ch.com)

・江差かもめ島まつり

江差にある美しい小島「かもめ島」で開催されるお祭り。

瓶子岩の大しめ縄なえ、しめ縄飾りの取り替えから始まり、歌謡ショーや全道北前船競漕大会などが行われるそうです。

江差かもめ島まつり|イベント|【公式】北海道の観光・旅行情報サイト HOKKAIDO LOVE! (visit-hokkaido.jp)

・白糠厳島神社例大祭

五穀豊穣と海の安全を願い、神輿が町内を練り歩くお祭りです。

写真は「海中神輿渡御」と呼ばれるもので、掛け声とともに太平洋へ向かって突き進むようなのですが、これがまた迫力満点だそう!

白糠厳島神社例大祭 |白糠町 (shiranuka.lg.jp)

・ウトロ漁協 大漁祈願祭

これは令和元年の様子。漁協で行われる、大漁祈願祭です。

・南かやべひろめ舟祭り

豊漁祈願の祭りであるひろめ舟祭りは、函館市北部の南茅部地区で開催されます。

メインイベントは「舟漕ぎ競争」。夜になると大漁旗や提灯で彩られきらびやかな漁火船が会場を飾るそうです。

南かやべひろめ舟祭り|イベント|【公式】北海道の観光・旅行情報サイト HOKKAIDO LOVE! (visit-hokkaido.jp)


◆岩手県◆ ~岩手県漁業担い手育成基金さんよりご提供~

釜石の秋の風物詩である「釜石曳き船まつり」。なんと江戸時代から受け継がれる伝統神事で、東北で最も古い船祭りとされているそう!

色とりどりの大漁旗が迫力あります!

釜石まつり › KAMAISHI TRAVEL GUIDE – 岩手県釜石市の観光ポータルサイト (kamaishi-dmc.com)


◆愛知県◆ ~&N アンドエヌ なおさんよりご提供~

南知多町豊浜で行われる「豊浜鯛まつり」。

このお祭りは、豊浜と海の安全を祈るまつりで、10~18mの竹と木材を組み合わせ白木綿を巻いてつくった重さ約1トンの巨大な鯛が豊浜を練り歩くそうです。その巨大な鯛は、約60人程の若衆によって担がれます。

写真からも迫力が伝わります!

豊浜鯛まつり | 【公式】愛知県の観光サイトAichi Now (aichi-now.jp)


前回の植樹運動に続き、文化継承のお祭りについて紹介させていただきました。

各地域によって文化が違い、お祭りの形式や時期はさまざまですが、根っこの部分はみんな同じ。

「大漁でありますように」「海の恵みに感謝しています」「船が無事安全に帰ってこられますように」そんな願いを込めて、漁師さんやそれに関わる方たちは今なお伝統を受け継いでいます。

漁業の担い手が不足していますが、ということはこのような伝統を受け継いでいく若者もまた不足しているということ。日本の誇り高い文化を継承する若手漁師さんが増えるよう、努めなければいけません。

漁師.jpも、より一層精進してまいります。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。今後ともよろしくお願いいたします。