漁師になりたい中学生!漁業就業支援フェアで待ってます!

こんにちは!漁師.jp馬上です。

先日、福岡で開催した漁業就業支援フェアはあいにく大雨警報が出てしまい、来場者数が伸びず43人のご参加という、少し寂しい結果となりました。14時頃には横殴りの雨となり、参加を断念された方も多くいらしたのではないかと思うと残念ですが無理のない行動をとることも大切ですので仕方がありません。

そんな中でしたが…出展団体の皆様からのフェア終了後の報告によると、「うちにぜひ来てほしい!」といった方に出会えたブースも多かったとのこと。そのご報告に少し救われた事務局です。

さて、最近のフェアへの来場者の傾向として小学生や中学生に参加いただけることが多くなりました。

特に小中学生向けにPRを強化したわけではないのですが、ありがたいことですね!

福岡フェアの前にInstagramのメッセージに、「中学生の息子と一緒に伺います!」と言ってくださっていた親子にも雨の中ご来場いただきお話ができました。

中学生からよくいただくのが「水産高校に行かないと漁師になれませんか?」といった質問です。

「中学校の先生に相談してもよくわからないと言われてしまうし、水産高校ってどんなところか周りに行っている人がいないからちょっと不安です。」と福岡フェアに来られたお母様もおっしゃっていました。

ここ数年、全国の水産高校を訪問させていただき、先生や生徒さんに直接お会いさせていただいていますが、私としては水産高校、超お勧めです!

その理由は大きく5つ!

①実習が多くて楽しそう。お勉強がちょっと苦手でも楽しく学べるって大事だと思います。

②魚や船が好きな生徒が集まっているので、同じ趣味の仲間ができる。昨日伺った、東京都立大島国際海洋高校でもわざわざ本土から大島の寮に入っていつ生徒さんが多かったのですが、口をそろえて「自然が多くて毎日楽しいです。」と言っていました。

③水産系の専門の先生が同じ学校に長くいてくださるので、卒業した後もご縁が続きいつまでも見守っていてれる。これもまたありがたいことで卒業生が学校に遊びに来たという話をよく聞きます。

④職業に直結したことが学べる。また、船舶のコースに行けば海技士などの資格を勉強できる。

海技士資格は将来大型船に乗りたい方にはとても重要な資格で在学中に1ヶ月から2ヶ月の航海実習もあり、このような長い期間、先生と生徒が寝食を共にする経験ができるのは水産高校以外にはないと思います。そして、実習船で働く大人との長期航海はそれがそのままインターンシップのような経験になります。

⑤漁師.jpが「漁師の仕事!知る授業」で訪問します!全部の学校には行っていませんので学校によってですが、多くの学校に行かせていただき、就職のアドバイスをさせていただいます。(理由のひとつに入るかは不明ですが…)

中学生やその保護者から、水産高校に行った方が良いかと聞かれたときは、こんなお話をさせていただいています。

私は、水産高校に行く最大のメリットは④の海技士資格取得だと思うので、正直なところ、沿岸の漁師になりたいという場合はわざわざ遠方で時には寮に入ってまで行くこともないということもお話させていただいています。自転車乗りたいのに車の免許を取りに行くのと同じですからね!と。

でも自転車に乗れればいいやと思っている人も、もしかしたら将来的に車に乗りたいと思う日が来るかもしれません。

先日福岡フェアに来られた親子にも「そういったことも考えて水産高校に見学に行き、自分の目でみて選んでくださいね!」とお伝えしました。

フェアが終わり、お話をした中学生のお母さんからメッセージが届きました。そこには

「馬上さんのお話を聞いて、息子は進路を水産高校に行くことを前向きに考えています。ありがとうございました。」と書かれていました。

そのお母様、水産高校のあまりよくない噂も聞くけど大丈夫ですか?と心配されていましたが、私の話にも耳を傾けてくださり、息子さんの背中を押してくださったようです。

フェアへの来場者数は決して多くなかったので主催者として、心苦しいところはありますが、来場された方に、「来てよかった」と言っていただけるよう、この後の東京、大阪フェアでも対応させていただきたいと思います。

7月17日は漁師の日!東京フェアです。

そのあと22日には大阪フェアがあります。

中学生、高校生、学生さんはぜひ総合相談ブースに来てください。プレゼントもお渡ししています。

会場でお待ちしています。

漁業人材デザイナー馬上敦子

コロナ以来のご参加のブースも多く懐かしい笑顔にお会いできたことはとても嬉しかったです!