こんにちは!漁師.jp馬上です。
今日はこの夏、焼津と八戸で開催した「漁師の仕事!船と漁業を知る授業」で実施したアンケートから見えた、最近の高校生の「就職する上で重要視していること」をお伝えします。
【「就職する上で重要視していること」の傾向】
アンケートの回答の結果、生徒たちが就職先を選ぶ際に特に重視していることは、主に以下の3つのカテゴリーに分類されました。
1. 待遇・労働条件
最も多かった回答は、「給料」「休み」。
これは、安定した生活やプライベートの充実を求める現代の若者の価値観を強く反映しています。
単に給料の高さだけでなく、「労働に見合った給料」を求める声が多く、仕事の大変さに見合う対価を期待しています。
また、「長期休暇」を重視する回答も多く、仕事とプライベートのバランスいわゆる「ワークライフバランス」を大切にしていることがわかります。
2. 仕事内容・やりがい
待遇の次に多く見られたのは、仕事そのものに対する興味や満足度。
「やりがい」「楽しさ」「自分が輝けるか」といった回答がありました。
仕事を通じて達成感や自己成長を感じたいという気持ちが読み取れます。
「自分が本当にやりたい仕事なのかどうか」「楽しく仕事ができそうか」といった回答からは、自分の興味や適性に合った仕事であるかを重要視していることがわかります。
3. 職場環境・人間関係
職場の雰囲気や人間関係、安全性も重要な要素。
「人間関係」や「職場の雰囲気」を挙げる生徒が多く、安心して働ける環境を求めていることがわかります。
危険が伴う可能性のある漁業において、安全対策や円滑な人間関係を重視していることがうかがえます。
漁師募集をされる皆さんへ
若者に選ばれる漁業会社になるためには、以下の3点を意識してアピールすることが大切です。
- 給料と休みの「見える化」
「大漁時の特別手当」や大型船では「長期航海後の休み」など、漁業ならではの具体的な給与体系や休み方を明確に伝える。 - 仕事の「やりがい」を伝える
「大漁時の達成感」や「チームで働く一体感」を、写真や動画で積極的に見せる。また、資格取得支援などの具体的なキャリアパスを示し、将来性を感じてもらう。 - 働く「人」と「環境」をアピールする
若手漁師のインタビューなどを掲載し、職場の雰囲気を伝えることが重要です。また、最新の安全設備や安全講習の取り組みを具体的に紹介し、安心感を伝える。
これからの漁業を支える若い仲間を見つけるために、こうした取り組みはますます重要になってきます。参考にしていただきもし何かご相談があればお気軽にご連絡ください。
漁業人材デザイナー 馬上敦子