こんにちは!漁師.jp馬上です。
2月15日(土)大阪、2月22日(土)東京で漁師フェアを開催しました。ご参加の皆様お疲れさまでした。
「このフェアは、私たち田舎の漁師にとって生命線だ」
これまで幾度となく漁師さんに言われてきた言葉。
漁師フェアは全国の漁業関係者にとって、新たな仲間と出会うための唯一無二の場所であり、20年を越え、途切れることなく開催してきました。
日本の食卓を支えるなくてはならない職業である漁師。
しかし高齢化、後継者不足は、年々深刻の度合いを増しています。
当日12時、出展団体ミーティングでの主催者挨拶。
「フェアには、様々な想いを抱えた人々が集まります。一人ひとりが漁業のファンとなっていただけるよう、心を込めた対応をお願いします」
会長小坂は、毎回こうした話をしてきました。
会場には、様々な種類の漁業の関係者や漁師たちが集結し、漁業の仕事内容や魅力を伝えるだけでなく、各地の暮らし、具体的な求人情報なども事前に準備し、丁寧に説明されています。
慣れない都会のイベントホールで、初めて会う来場者と真剣に、時には楽しそうに話をしている姿がここにあります。
今回も参加者から、
「今まで知らなかった漁業の世界を知りやりがいを感じた。」
「漁師の方々の熱意に感動した。参加してよかった。」といった嬉しい声が聞かれました。
フェアの出展団体の中には新人漁師を連れてきてくださることもあります。
東京会場の大分県漁協佐賀関支所、愛媛県漁協魚島支所のブースでは、彼らが自身の体験を語り、地域の未来を共に担う仲間を探していました。もしかしたらほかのブースにもいらしたのかもしれません。
平均年齢70代。そんな漁村が、日本中に存在しています。
5年後、10年後、この漁村はどうなってしまうのか。未来への危機感が常に胸に迫る中、こうしてこのフェアに足を運んでくれる方々に私たちが希望をもらっています。
フェアの来場者数は、コロナ禍以前の2019年、東京で最高450人を記録しましたが、その後激減。
【今回の来場者数】大阪 123人 東京 172人
人手不足の今、集客には限界があります。
だからこそ、来場者一人ひとりに丁寧に説明し、来てくれたひとりを大切に育てることが、必要だと思っています。
少し前まで男性社会だった漁業に、女性の姿が増えてきています。
沿岸の多くの出展団体が、女性漁師の受け入れに前向きになったのはこの2年ぐらい。
大げさに言うと、私たちが「漁師の仕事!女子セミナー」をオンライン開催した2023年3月3日ひな祭りから潮流は大きく変わったと感じています。
そして、2022年7月東京フェア会場で初めて小学生向けのイベントを開催してからは出展団体から
「子どもたちが来てくれることに希望が持てる」という声が上がるようになりました。
就業までは長期戦ですが、子どもたちにお土産を用意してくれる出展団体が出てくるようになったことはとても嬉しいことです。
水産庁から今年度は、森長官、藤田次長、川南漁政部長、河嶋企画課長など幹部の皆様がフェアに足を運んでくださり、漁業者の話に耳を傾けてくださったり、まるごと相談ブースで来場者の生の声を聞いてくださいました。
他の業界の様子はわかりませんが、こんな風に国と漁師が繋がり一緒に創り上げるイベントはなかなかないのではないかと思います。
今後、漁師フェアを通じて漁師になった仲間とも連携し、新たな可能性を切り拓きたい。
単なるマッチングイベントではなく日本の漁業を知り、考え、学び、希望を持ち帰る。
このフェアがそんな【漁師魂】の集う場となるよう、また気持ち新たに大海原に繰り出したいと思います。
ご協力いただいた皆様に心より感謝申し上げます。
そして、当日運営にご協力いただいた㈱マイナビ様、㈱アール・ピー・アイ様 ありがとうございました。
漁業人材デザイナー 馬上敦子
数か月に渡る準備期間、少ない人数でスタッフもがんばりました!!
色々大変だけど良い仲間がいるから良いイベントができたと思っています。
出展団体ミーティングで毎回、スタッフ紹介の時間が微妙に取れません。そして、自分の名前を言うことを忘れるマガミです💦