先週末の土日に三重県を訪問しました。百聞は一見に如かず。初めての女子スタッフ3人合宿でした。
1件目の訪問は鳥羽の海女でありフォトグラファーの大野愛子さん。鳥羽市の地域おこし協力隊として7年前から3年間活動し、現在は石鏡町の海女をしながら写真展を行ったり精力的に発信もしています。
地域おこし協力隊時代に一度伺ったことがあり5年振りにお会いしましたが当時と全く変わらずエネルギッシュで素敵な女性💕こういった方が発信をしてくださることは日本の海女文化にとってもとても貴重ですね。
同じ海女小屋のおばあちゃん海女が
「愛ちゃんは上手だから大きな鮑をたくさんとってくるのよ」と話してくれました。
80代でも元気な海女さん。軽々と背負っている籠は20㎏ぐらいあるんじゃないかというずっしりした重さでびっくりしました。
炎天下でも楽しそうに海藻を集めている姿はいくつになっても宝探しをする乙女💛
昨年の敬老の日に「生涯現役 海のアスリート」というおじいちゃん漁師のポスターを作りましたが、海女さんはまさに生涯現役の海の女性アスリート!いくつになっても楽しみがあり人の役に立てているからかキラキラしていました。
これからも元気に頑張ってくださいね!とお伝えしてお別れしました。
次の訪問先は大紀町。鯛や鰤の養殖をしている長栄丸さんです。
長栄丸さんの真鯛は今イトーヨーカドーの顔が見える食品で販売されているそう。こんなに緑豊かな湾内で育った魚は間違いなく美味しいことでしょう。
そして、うれしいことにコロナ禍にオンラインで漁業就業支援フェアに参加され、その時に面談した方が新卒で入社し頑張ってくれているとのことでした。この日はお休みの日だったため残念ながらお会いできず。
今年の就業支援フェアにもご出展するので養殖の希望者はぜひお話を聞いてみてくださいね。
この後、尾鷲市内で夕飯を済ませ、温泉に入り早田町に1軒という民宿に向かいました。真っ暗な峠道で鹿に遭遇し早田町に到着したけれど…場所もわからず頼りの携帯電話は電波が悪く、どうなることかと思いましたが何とか宿にたどり着きました。さあ女子会♪という間はなく布団を敷いてすぐに就寝…
翌朝4時に早田港に集合し、定置網の操業に同行させていただきました。
私以外の2人は漁船初乗船!
ドキドキワクワク行ってみたら
大漁!大漁!大漁!
掘っても掘っても宝が!!!!
あまりに長い時間だったので途中眠くなってしまいブリッジで寝てしまった私…
気が付くと、早田港には水揚げしきれず急遽尾鷲港に水揚げする事態になりました。
大漁旗なびかせての帰港ってサイコーです🙌
海の神様は女性だから船には乗せないという船もまだまだ多い中、早田大敷さんは掟破りで町のためにも女性漁師を受け入れていく方針。
ちょうど本日読売新聞オンラインから記事が配信されました。
三重:女性に門戸 尾鷲で受け入れ準備 (yomiuri.co.jp)
私たち女子3人乗っても海の女神様、微笑んでくれました😊
海への感謝の気持ちがあれば大丈夫ですね!
読売新聞オンラインの記事にある、早田大敷に入社する女性漁師は3月3日に初めて開催した女子セミナーの参加者です。
まさか、こんなにすぐにセミナーから女性漁師が誕生することになるなんて、本当に嬉しい!
2年目と1年目のスタッフでまだまだ何もわからない2人を連れ色々なことを勉強経験させていただきました。こうして皆さんと関わり、現場の皆さんの笑顔と苦労を知ることで漁師.jpの仕事に誇りを持って、漁師さんに寄り添って取り組んで欲しいなと思っています。
今回、まあまあ高い波だったのに誰も船酔いしなかったのはそれだけで花丸でした💮
漁業はキホン男社会だし、私も最初は怒られてばかりでした。それもそのはず、私水産のこと何も知らないのだから…怒られてる意味もわからないし。
何かの記事で読んだけど女性は男性の3倍努力してもなかなか男性と同じ土俵には立てないそう。
でも私の場合そもそも同じ土俵に立とうなんて思わず進んできましたが以前「前例がない」と前に進むことを否定されたことがありました。漁師.jpの仕事って前例なんてないんですよね(笑)
なんだかんだこうしてどこに行っても温かく対応してもらえるまでに私は10年はかかった気がします。その間、本当に色々な地域に1人で出向き、たくさんの漁師さんや漁業関係者にお世話になり多くのことを教えていただき今があります。
そのお陰で今でもわからないことだらけですが図々しくやっていけるようになりました。
この合宿でも図々しく7月に開催される漁業就業支援フェアのPRをさせていただきました。
三重県漁連の奥田さん!
海外出張の前日なのに取材のアテンドしてくれました。
そしてグルメ情報もしっかり教えてくれたお陰で美味しい海の幸とラーメン、いただきました😊
ありがとうございます!
まだまだ発展途上の3人ですが、新しい企画を目一杯詰め込み漁業者の皆様のお役に立てるよう頑張っていきますので、もし皆様のところに伺う機会がありましたらどうぞよろしくお願いいたします!!!
漁業人材デザイナー馬上敦子