沖合・遠洋漁業
捕鯨

大海原を舞台にチームで働く、スケールの大きな仕事

■仕事の内容

農林水産大臣の許可のもと、領海および排他的経済水域内(主に北海道沖、三陸沖)で鯨の捕獲を行います。

広大な海で鯨を発見するために、乗組員が一丸となり双眼鏡を使って探索を行い、捕獲対象鯨種を発見したら、狙いを定めて捕鯨砲を発射し捕獲します。
鯨を取り逃がさないために、またいたずらに苦しめないように、一撃で仕留める腕と経験が求められる仕事です。
捕獲した鯨は母船に引き渡し、生物調査の後、船内で解体を行いその後工場で加工、凍結、冷凍保管を行います。

■漁のスタイル

日の出から探鯨を開始し母船の生産能力に見合った頭数を捕獲、その日の内に生産処理まで終了するというサイクルで、朝から夕方までと日中の作業が主で、夜中まで行うことはありません。

春から初夏にかけて当年度の捕獲枠を獲り切る操業計画で、母船で生産した冷凍製品の揚げ荷のため途中入港を数回行います。よって、1回の航海は約50日くらいです。

操業終了後は、船の整備作業や当番などを交代で行ったりしますが、その期間が長期休暇となります。

■就業後は

特殊な知識や技術を持っていない未経験者でも就業できます。入社後は資格や免許を取る機会もあります。また、長い航海に耐えうる忍耐力も身に付きます。

探鯨(共同船舶株式会社より提供)
捕獲(共同船舶株式会社より提供)

捕鯨の仕事サイクル

汽船の船首に大砲を取り付け、ロープのついた銛を打ち込む。ウインチでロープを巻き取ることによって鯨を船まで引き寄せる。

出港
必要物資の積み込み作業などを行い、沖合の漁場へ

操業
捕獲後、その場で解体

帰港
1日で獲れる頭数に達したら帰港する

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