船団を組み、海面近くを回遊する浮魚(うきうお)の群れを巨大な網で囲い込むまき網漁。地域によって船団の組み方に違いがあるが、太平洋側では主に、魚群を探す探索船(灯船)2隻、網を積んだ本船(網船)が1隻、獲った魚を運ぶ運搬船2隻で1船団を作り、これを「1カ統」と呼んでいる。
魚探やハイテク機器を駆使して魚群を探し、発見したらすぐさま投網準備。網船80トンクラスなら、長さ1キロ、深さ250メートルの網で魚群を包囲しながら、全速力で巻いていく。巻き終わると、網底のワイヤーをウインチでまき締め、すぐに揚網。さらに網を船上にたぐり、海中の網で狭められたところへ運搬船が接近し、三角網で水揚げを開始するという手順だ。1回の作業に2〜3時間を要し、漁場を移動しながらひと晩に2〜3回操業する。