LIFESTYLE
漁師のライフスタイル
「毎日何時に起きるの?」「休みはある?」
就業前に知りたい漁師のリアルな生活を、データとともに解説します。
BEFORE / AFTER
転職前と転職後、何が変わる?
実際に転職した先輩の例をもとに、会社員と漁師の生活を比較しました。
🏢 転職前(会社員)
起床時間
7:00〜8:00
通勤
電車・1時間前後
勤務時間
9:00〜18:00(残業あり)
休日
土日祝(年120日前後)
住まい
都市部のアパート(高家賃)
職場環境
室内・PC中心
仕事の実感
組織で長期的なプロジェクトにより成果へ繋げる
⚓ 転職後(定置網漁師・雇用型)
起床時間
3:00〜4:00(早起きが必要)
通勤
車・10〜15分
勤務時間
4:00〜12:00(午後は自由)
休日
定休日+禁漁期(地域差あり)
住まい
社宅・寮(家賃1〜3万円程度)
職場環境
屋外・海・朝日を見ながら体を動かす
仕事の実感
獲れた魚が食卓に届く実感を直に味わえる
※ 上記は定置網漁業・雇用型の一例です。漁業種類・地域・雇用形態によって大きく異なります。
A DAY IN THE LIFE
漁師の1日はどんなスケジュール?
漁業によって「起床・出港・帰港」の時間は大きく異なります。代表的な3種類の1日を確認してみましょう。
起床・準備
早起きは慣れが必要だが、慣れると自然に目が覚めるという漁師が多い
港に集合・乗船
チームメンバーと合流し船に乗り込む。コミュニケーションが自然と生まれる時間
漁場到着・網起こし開始
固定した網を引き揚げる「網起こし」。チームで協力して魚を船に取り込む作業
網の再設置・帰港
翌日のために網を仕掛け直して港へ。早朝の海は美しく、気持ちが引き締まる
水揚げ・魚の選別・出荷
獲れた魚を種類・サイズ別に仕分けして市場へ。自分が獲った魚が食卓に届く実感
船の清掃・道具のメンテナンス
漁具の点検・修繕など。安全操業のための重要な作業
仕事終わり 🎉
午前中に作業完了。昼食・昼寝・趣味・家族との時間など午後は自由に使える
自由時間(スポーツ・趣味など)
釣り・サーフィン・DIYなど。海に近い暮らしならではのアクティビティを楽しむ人も
就寝
翌日の早起きに備えて早めに就寝。体調管理が漁師の大切なスキルのひとつ
起床・準備
一般的な会社員とほぼ同じ起床時間。生活リズムが整えやすい
養殖場へ出勤
沿岸すぐ近くの養殖場へ。海面養殖と陸上養殖がある。
給餌・稚魚の確認
魚の健康状態や水質の確認、餌やりなど。毎日の変化に気づくことが重要
設備点検・保守作業
生簀・ポンプ・機器の点検。設備の状態が収穫に直結するため丁寧に行う
昼休憩
1時間の昼休み。海辺での昼食は最高の贅沢というスタッフが多い
午後の給餌・出荷準備
午後の給餌・成長確認。出荷サイズに達した魚の選別・梱包作業
日報・片付け
記録の記入、道具の洗浄・片付け。データ管理が重要な近代的な漁業
退勤 🎉
定時退勤が基本。家族との夕食、スポーツ、地域活動など充実した夕方を過ごせる
自由時間(午前は休み)
夜間操業のため、午前中は基本的に自由時間。趣味・家族との時間・体力回復に使う
漁具・船の準備
網・集魚灯など漁具の点検・整備。チームで翌夜の作戦を確認
集合・出港
夕刻〜深夜に出港。漁場までの時間は30分〜数時間と漁場により異なる
集魚灯を点灯・魚を集める
集魚灯の光に集まってくる魚の群れを観察。夜の海に輝く光景はこの仕事ならではの景色
投網・漁獲作業(1回目)
網を投入して魚群を囲い込む。1回の作業は約2時間。これを4〜6回繰り返す
漁場移動・最終操業
魚の群れを追い漁場を移動しながら操業を繰り返す
帰港・水揚げ・仕分け
港に戻り魚を水揚げ・仕分けして市場へ。大漁の日は仕分け作業が長くなることも
仕事終わり・帰宅・休息
帰宅後は休息・仮眠。夜型のリズムになるため、朝型が得意でない人に向く場合も
HOUSING & LIFE
住まいと生活環境
🏠
住まい(社宅・寮)
定置網などの漁業会社では社宅や寮などを完備しているところもあります。また、都市部のアパートに比べて家賃が安い傾向にあります。
- 家賃1〜3万円程度(社宅・寮の場合)が多い
- 港のそば・漁村に位置するケースが多い
- 自治体などの補助があるところも
- 都市部からのアクセスは不便な場合もある
🛒
生活費・物価
漁村・地方の物価は都市部と比べて低い傾向があります。食材(特に海産物)が手に入りやすく、食費が抑えられる場合も。
- 地元の鮮魚が安く・または無料で手に入ることも
- 家賃・駐車場など生活コストが都市部より低い
- 車が必要な地域が多い(公共交通が少ない)
- 大型商業施設が近くにない場合もある
🤝
地域コミュニティ
漁村は地域コミュニティが密な場所が多く、移住者も温かく受け入れる地域が増えています。
- 先輩漁師・地域の方との人間関係が深い
- 自治体などが移住者をサポート
- 地域のルール・慣習になじむことが大切
🌊
自然・環境
海のそばに住む漁師ならではの豊かな自然環境。釣り・マリンスポーツ・登山など趣味の幅が広がります。
- 毎日海を見て働ける・自然の中の仕事
- 釣り・サーフィン・ダイビングなどが身近に
- 天候・台風が大きく仕事に影響する
HOLIDAYS & OFF TIME
休みはちゃんとある?
📅
定休日(雇用型)
沿岸漁業の場合、週1〜2日の定休日を設ける漁業者が多くあります。曜日固定の場合は計画が立てやすく、家族との時間も取りやすい。
🌸
禁漁期・長期休暇
漁業には資源保護のための禁漁期があります。底曳網は夏場に禁漁期を設ける地域も。この期間はまとまった休暇になります。
🎣
定置網の午後の自由時間
定置網漁業は午前中に仕事が終わることが多いため、午後は自分の時間。釣りやサーフィンなどの趣味にあてたり、中には副業をする漁師もいます。
⚓
遠洋漁業の帰港後休暇
遠洋漁業は6ヶ月〜1年の航海後に1ヶ月程度の長期休暇があります。家族と過ごしたり、海外旅行などを楽しむ漁師もいます。
🌊
カツオ一本釣りの冬休み
近海カツオ一本釣りは11月〜1月ごろに出漁しない期間があり、この間は陸上でまとまった休暇になります。スキー・旅行などを楽しむ漁師も。
🚨
悪天候の休漁日
強風・台風などで出漁できない日は休漁になります。予定は立てにくいですが、急な休みとして趣味や家の用事に充てることができます。漁具作りや網仕事など陸での仕事となることもあります。
FAQ
就業前のよくある不安に答えます
漁師の給与や収入の仕組みはどうなっていますか?
漁業会社に雇われる場合、多くの漁業者は「基本給+歩合給」の組み合わせです。基本給は安定収入として保証され、漁獲量が増えるほど歩合が加算されます。大漁の年は増収、不漁の年は歩合が少ない分を基本給で支えるイメージです。独立して一人で操業・水揚げする場合は「水揚げ金額-経費(エサ代や道具代、船の維持費など)が収入となります。
いまの自分の体力で耐えられるか、続けられるか不安です。
最初から特別な力は必要なく、現場で使う体力や筋力は日々の作業の中で自然と身についていきます。また、近年は機械化が進み、力作業の負担は軽減されつつあります。まずは体験乗船などで実際の仕事を体感することをおすすめします。
社会保険・年金はちゃんとありますか?
法人化されている会社や組合に雇用される場合は、基本的に社会保険(健康保険、厚生年金、雇用保険、労災保険)の完備が進んでいます。求人票等で各種保険について確認してから応募することをおすすめします。一方、独立型(個人事業主)の場合は国民健康保険・国民年金への加入が基本になります。
地方移住は必須ですか?寮や住宅補助など、住まいのサポートはありますか?
沿岸漁業の場合は毎日出港に合わせて通うため、港の近くに住むのが一般的です。一方で、長期航海となる沖合・遠洋漁業では出港に合わせて港に行ければ、引っ越しの必要はありません。漁業会社や組合が寮や社宅を提供していたり、自治体などの移住支援制度を活用できるケースもあります。
漁師に向いていない体質はありますか?
「船酔いが心配」という声は多いですが、多くの人は操業を重ねるうちに慣れていきます。「早起きが苦手」という人は、まき網(夜間型)や養殖(定時型)など、自分の生活リズムに合った漁業を選ぶことができます。
上下関係が厳しかったり頑固な人が多いイメージですが、職場の人間関係は大丈夫ですか?
危険と隣り合わせの場面では大きな声や厳しい言葉での指示が飛んだりしますが、普段は気さくで面倒見の良い先輩が多いです。近年では、若い人や異業種からの転職者を受け入れるために、未経験者の育成やハラスメント防止、労働環境の改善に取り組む漁業者も増えてきています。
NEXT STEP
漁師の仕事を知ったら、次は行動しよう!
採用を決めなくても大丈夫。まず話を聞くだけの参加でも歓迎です。