魚群の探索から網の投入、そして水揚げまで、漁船員のチームワークが重要。
沿岸で行われるまき網漁は、魚群を探す「探索船」、光で魚を集める「灯船」、網を投入する「網船」、漁獲物を運ぶ「運搬船」など、 それぞれが役割をもって操業する船団方式で行われることが多く、その規模はさまざまだ。2〜3トンの小さな漁船1隻で行っている場合もある。
狙う魚はアジやサバ、イワシなど大群で回遊する魚。魚群を 探し出すための機器や船そのものの性能など、技術の進歩によって漁獲量が大きく飛躍した。現在アジ、サバ、イワシは年間漁獲高が制限されており、操業ごとにその漁獲量が都道府県に報告される。年間の制限枠を超えそうな場合は、操業日数を調整するなどして資源保護にも留意しながら漁が行われている。
大きな魚群を捉えたときの感動はひとしお。
仲間や地域になじむ心持ちも大切に。
船団方式のまき網漁の場合、特別な技能や資格を必要としない業務から始められることもあって、転職希望者など未経験者にも就業のチャンスは多い。
新人漁師は「網船」に乗船し、網の送り出しや巻き揚げの作業に就くことが多い。網を操るタイミングがこの漁の重要なポイントなのだ。まずは力仕事をこなしながら、船上でのチームワークを学んでいく。
季節ごとの魚種や漁場を覚える、船団のそれぞれが担う役割や実務を理解する、そして地域の生活に溶け込む…。そんなさまざまな経験をしながら、ステップアップのために必要な資格取得にも挑戦していこう。