現役漁師へインタビュー

INTERVIEW

漁師は若い人がやりがいをもって働ける!

伊東秀悟さん

(いとうしゅうご)

千葉県銚子市笠上町

(ちばけんちょうししかさがみちょう)

日本有数の好漁場でまき網漁を行う伊東秀悟さん

日本有数の好漁場で、
まき網漁を行う

銚子の漁業は江戸時代、紀州(現在の和歌山県)の漁師たちが魚を追い求め、外川漁港(とかわぎょこう)を築いて、移り住んだことが始まりと言われています。銚子の沖合は日本有数の好漁場で、銚子漁港は全国屈指の水揚げを誇ることから、全国からたくさんの漁師が集まってきます。 伊東さんの一家も代々漁業を営んでいて、伊東秀悟さんは伊東丸の四代目社長。 銚子の漁は夜11時~翌朝6時までと決められているので、昼間はゴルフや釣りなど、それぞれ好きなことをして過ごしているそう。 漁に出るのは多い年で年間130日、少ない年で100日程度。漁が休みの日は倉庫で網の手入れをして過ごします。 漁法はまき網漁。大型の網を円形に広げて、イワシなどの回遊魚を群ごと獲る漁法です。 伊東丸では、ひとつの大きな漁網を二艘(にそう)の船に分けて積み、網を海中に投じながら魚群を囲み獲る「二艘巻き(にそうまき)」という方法で行っています。 まき網漁は一般的に網を運ぶ網船、魚の群れを探す探索船、獲った魚を運ぶ運搬船の合計4~5隻(せき)くらいで船団(せんだん)を組んで操業します。 伊東丸の網船には30人が、二艘(にそう)に分れて乗っています。伊東さんは網を引き上げるタイミングなどを指示する司令塔の役割を担っていて、探索船が魚の群れを見つけると魚の泳いでいる向きや潮の向きを考えながら魚が向いている方向から網を巻いて瞬時に捕えます。

若い人がやりがいをもって
働ける環境

昔は網に縛り目がありましたが、今の網は縛り目がなくなり、軽量化されています。またまき上げ機械の台数も増え、ほとんど機械が上げてくれるので、作業が楽になったといいます。 「船の上はずっと揺れているので、最初は余計な体力を使うかもしれませんが、慣れれば楽なんじゃないかと思います」。 多いときで1回200~300トンくらいの水揚げがあり、1年の平均売り上げは約5億という伊東さん。「いいときもあれば、悪いときもある。獲れれば儲かるし、獲れなければ最低賃金(基本給)の20万円くらいだけ。完全歩合制です」。 伊東丸では、がんばりに応じて役職も与えるそう。「役職に就けば、さらにやる気になってがんばってくれる。同年代のサラリーマンより漁師の方が楽しいと思ってもらえるよう、気を配っています」。 ちなみに先月の売り上げは約7,000万円。7,000万円だと従業員の給料は50万円くらいになるそうです。 伊東丸の従業員は魚が欲しければ、いくらでも持って帰ってOK。鮮度が命のイワシは「船上で食べるのが一番うまい」そうで、マグロや大トロよりも獲れたてのイワシの刺身は最高といいます。 イワシを獲っているとイワシを食べるヒラメも網にかかるので、好きな人はヒラメも持って帰ってもいいそうですが、伊東さんは魚を持って帰ることはほとんどなく、「家では野菜を食べています(笑)」といいます。 「今、役職についてがんばっている子は大学を卒業して入ってきました。初心者も3年あれば慣れます。網を直す作業なども漁が休みの時に教えるので、やる気さえあれば経験不問」とのこと。 人が眠っている時間に働くのは大変ですが、その分給料もよく、働きがいのある仕事だという伊東さん。将来の選択肢に漁師も加えてみては?

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獲った魚を手にする若い男女の漁師
年間5億円、いわし総大将
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